研究課題/領域番号 |
18390539
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
糀谷 淳 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (60304325)
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研究分担者 |
花崎 元彦 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60379790)
宮脇 卓也 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00219825)
屋島 浩記 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20381155)
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連携研究者 |
花崎 元彦 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60379790)
宮脇 卓也 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00219825)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 600千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | スルフォトランスフェラーゼ / ニューロステロイド / 学習・記憶 / NMDA 受容体 / 麻酔薬 / 全身麻酔 / 一酸化窒素 / グリア細胞 / NMDA受容体 |
研究概要 |
硫酸プレグネノロンは中枢神経系において学習・記憶に重要な役割を果たすニューロステロイドである.中枢神経系の支持組織であるグリア細胞において、硫酸プレグネノロンの産生を触媒する酵素スルフォトランスフェラーゼ(SULT)の発現調節機構を検討した.ラットC6グリア細胞株を種々の興奮性アミノ酸受容体サブタイプの作動薬およびNO産生刺激条件に暴露し、SULT2B1aアイソフォームmRNA発現をリアルタイムPCR法で測定した.培養液中のnitrite濃度をGriess Reactionによって測定し、NO産生量とした.グルタミン酸およびAMPAは、受容体の脱感作を予防するcyclothiazideの存在下で用量依存的にSULT2B1a発現を抑制した.グルタミン酸によるSULT2B1a発現の抑制は、AMPA受容体拮抗薬NBQX、神経型NO合成酵素(nNOS)阻害薬7-NIの前処置により回復した.LPS/TNF-によるサイトカイン反応でC6グリア細胞に誘導型NO合成酵素(iNOS)を誘導するとSULT2B1a発現は抑制され、この抑制はiNOS阻害薬L-NILで部分的に回復した.外因性NOドナーは用量依存的にSULT2B1a発現を抑制した.グルタミン酸、外因性NOドナー、iNOS誘導はいずれもnitrite産生量を増加させた. C6グリア細胞を静脈麻酔薬ミダゾラムに暴露すると、SULT2B1a発現は抑制された.以上より、C6グリア細胞におけるSULT2B1a発現は興奮性アミノ酸受容体のAMPA型サブタイプを介するNOの細胞内シグナル伝達経路により調節されること、ミダゾラムは臨床使用濃度の短時間暴露でSULT2B1a発現を抑制することが明らかになった.
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