研究課題/領域番号 |
18390575
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
及川 裕子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (90289934)
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研究分担者 |
関 美雪 (関 美幸) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40299847)
片岡 優華 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (70404928)
久保 恭子 埼玉県立大学, 保健医療学部, 講師 (10320798)
小原 真理子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (00299950)
酒井 明子 福井大学, 医学部, 准教授 (30303366)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
9,520千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 1,020千円)
2007年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2006年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 噴火災害 / 災害看護 / メンタルヘルス / 家族関係 |
研究概要 |
2000年8月の三宅島雄山噴火災害発生後、4年半の全島避難ののち、2005年2月、避難指示解除に伴い約75%の島民が帰島した。沈静化しつつあるものの、まだ雄山は火山ガスを排出し続けている。島内には火山ガス高濃度地区が存在し、自宅には帰れず新たなコミュニティで生活を始めることを余儀なくされた島民も多い。本研究では、1.被災が家族にとってどのような体験となっているか、家族に及ぼした影響は何かについて明らかにする2.被災が子どもの成長発達にどのような影響を及ぼしているかについて明らかにする3.被災体験が家族の精神健康状態やQOL・健康状態にどのように影響しているのかを明らかにするの3点を目的としている。研究目的1については、面接調査の結果、子どもの年齢が小さい家族のほうが、より精神的な負担が大きかったことが示されていた。今後の見通しが立たないなかで、親としてどのような生活基盤を築いていくのかなどの判断を迫られ、その対応が適切であったのか、今だに親自身の心を不安にさせていた。また、それぞれの家族独自のスタイルでコミュニケーションを積極的にとり、家族の絆を強固にしていた姿も伺えた。研究目的2については、噴火前の三宅島での子ども達の身体計測データ、避難時のデータなどの比較する対象を得ることが困難であるため、取り組めていない。研究目的3については、島民を対象とした質問紙調査を行った。130部配布し55名から回答が得られた。被災後に生じた症状として挙げられた(複数回答)のは、不安(34.5%)疲れやすい(29.1%)不眠(23.6%)体重減少(23.6%)であった。精神健康状態については、GHQ(General Health Questionnaire)30項目の欧米バージョンを用いた。その結果、平均点は7.26点であり、8点以上の高得点者は44%であった。今回は回答者が少ないため、今後さらに質問紙の配布回収を行い、現状について分析を深めていく必要がある。
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