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日本への農産物輸出による熱帯アジアの耕地土壌劣化を減速するための実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18405026
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 植物栄養学・土壌学
研究機関京都大学

研究代表者

間藤 徹  京都大学, 農学研究科, 教授 (50157393)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
5,500千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 600千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード環境保全型農業 / 食料輸入 / 化学肥料 / 富栄養化 / 水資源
研究概要

本研究では、日本向けのアスパラガス栽培に特化した村でのアスパラガス作が環境にどのような負荷をもたらしているのかを評価しようと試みた。タイ国ナコンパトム県ナコンパトム郡ノングールアム村では、14年前からアスパラガス栽培を行ってきた。現地は年平均気温26℃、降水量1000mmで、当時、灌漑水路が整備されたところであった。この地方ではアスパラガスの収穫は周年可能で、2ヶ月収穫1ヶ月休止の3ヶ月サイクルで毎年4作の収穫を行う。このため窒素施肥が重要な作業で、周年栽培の影響もあり、1 haあたり400〜1000 kgの窒素を15-15-15の高度化成肥料として施用していた。アスパラガス収穫物として耕地から持ち去られる窒素は施肥窒素の約4%程度で、96%の窒素は畑に残存した。使用開始8年のアスパラガス畑の地下部をボーリングして深さ1mまでの土壌を採取して硝酸イオン濃度を測定したところ、地表とほぼ同じ濃度の硝酸イオンが地下100cmまで検出された。しかし1.2mくらいで消失しており、この深さは地下水位と一致した。この科研費を受領した4年間にわたって村内の掘り抜き井戸26本から毎月1回地下水を採取して硝酸イオン濃度を継続的に測定した。この村でのアスパラガス栽培は村の北側で始まり、次第に南部に広がっている。北側の井戸水の硝酸態窒素濃度はここ4年は平衡、減少にあるが、南部の井戸では漸増していた。北部の減少は化学肥料の価格高騰と有機栽培への移行によるものかもしれない。土壌の残留農薬についても定量を行い、熱帯の気候条件では分解が速いと推測した。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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