研究課題/領域番号 |
18500009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報学基礎
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
上原 隆平 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (00256471)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,140千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | アルゴリズム / 情報工学 / 数理工学 / 生体生命情報学 / グラフクラス / スケールフリー / 区間グラフ |
研究概要 |
主に、グラフ上で定義される問題に対して、効率の良いアルゴリズムをいくつか考案した。特に、何らかの構造を持つグラフに対し、その構造を利用したアルゴリズムの提案をした。具体的な結果は、以下の3つにまとめることができる。 1.バイオインフォマティクス上の応用を持つ問題:バイオインフォマティクスでは、単純な構造を持つ膨大なデータが入力として与えられる。特にbipartite permutation graphと呼ばれるグラフにおいて、最大独立点集合や、最長路など、いくつかの問題を線形時間で解くアルゴリズムを考案した。 2.幾何的な構造を持つ問題:幾何的な構造を持つグラフ上の問題について、効率的に解ける場合はアルゴリズムを、解けない場合は本質的な困難性を理論的に示した。具体的には、離散的なボロノイゲームと呼ばれる資源配分をモデル化したゲームを考案した。これは例えば2社間の競争的な出店計画をモデル化することができる。このボロノイゲームが一般の場合は手に負えない問題であることを理論的に示した。またその一方で、単純な木構造を持つ場合は先手が有利であることを、具体的な戦略とともに示した。 3.ネットワーク上の応用を持つ問題:与えられた接続関係を実現する、疎なネットワークを構築する問題を研究した。これはLANなどのネットワークの設計において、応用上非常に重要である。この問題に対しては、一般には与えられた接続関係に対する最適解を得ることは、非常に困難である。本研究ではいくつかの制限されたグラフの場合について、効率の良い近似アルゴリズムを与えた。
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