研究課題/領域番号 |
18500087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤村 直美 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (40117239)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,520千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 120千円)
2007年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 情報システム / 視覚障害者 / ユーザインターフェイス / インターネット / ユーザインターえフェイス |
研究概要 |
国内で全盲、弱視者を合わせて約30万人の視覚障害者が存在する。今後の人口構成の高齢化で、視力に問題を抱える高齢者の増加が見込まれる。日常生活において、健常者には簡単なことでも、視覚障害者には難しい場面は色々とある。本研究では、ネットワークを介して音声・映像通信を行うことで、健常者が視覚障害者を遠隔地から支援できるシステムを構築した。さらに視覚障害者とボランティア希望の健常者の希望を相互に調整し、接続する仕組みを構築した。これによって短時間なら支援可能な人たちの力を結集し、現在ほとんど家族や専門家だけに頼っている視覚障害者への支援をもっと広い範囲の人たちが行えるようにできる。 2006年度はパソコンの操作に強い被験者を対象に主に移動の誘導を目的に実用性の評価を行った。2007年度はパソコンの操作能力がもう少し低い家庭の主婦を対象に、「お茶をいれる」、「洗濯物を片づける」などの家事を中心に使い勝手の評価を行い、問題点を明らかにし、改善を行った。一方、一人では短時間しか支援できないボランティア(健常者)を連携して、一人の視覚障害者を長時間継続して支援できる仕組みを実現し、健常者と視覚障害者を接続できることを確かめた。 本研究を通じて、晴眼者が視覚障害者をネットワーク越しに音声・画像通信を使って支援することは十分に実用になること、両者を調整して接続する仕組みもうまくいくことを確認でき、当初の目的を達成することができた。
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