研究概要 |
現在,放送技術や映像技術などが急速に発展,普及し,私たちの生活の中で欠かせない技術となっている.また地上デジタルなどテレビ放送のデジタル化に伴い,大型テレビや携帯電話といった様々なデバイスで極めて高品質な映像や音楽を視聴することが可能となった.しかし,大画面ディスプレイや携帯端末のような小型ディスプレイで同じ映像を視聴した際,その印象に違いが生じるとの報告もある.このような意味から,提示環境を考慮しない映像提示は,映像の意図を視聴者に伝えることができない、との可能性が指摘されている.そこで本研究では,異なる画面サイズで映像を提示する際の視野角の大きさに注目した.そして,視距離や投影サイズ,立体視もいれて映像の焦点距離を変化させたデジタルコンテンツ映像の提示により,大きさや異なった種類の表示媒体など様々な提示環境であっても,視聴者が感性的に満足でき、最終的に提示環境に適合できる効果的な映像提示が実現できる方法を目指した.また,その感性的評価方法の方向性を検討した.
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