研究分担者 |
竹野 健夫 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (10305302)
植竹 俊文 (植竹 俊之) 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (20305288)
堀川 三好 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (40337473)
岡本 東 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (10305310)
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研究概要 |
食品に対する安全性に関する意識の高まりから、食品の生産流通履歴を参照できるトレーサビリティへの要求が高まっている。青果などの生鮮品についてはRFIDタグ等を用いたシステムの実験等がなされているが、加工食品についてはあまり進展が見られない。これは、加工食品では製造プロセスにて出荷者が付与したタグ情報が分割、合流を繰り返し情報管理が複雑になること、収集した情報を管理するための情報システムの導入が進んでいないためである。本研究では、中小加工食品事業者を主たる研究対象とし、原料、仕掛品、製品の各工程での履歴情報を管理する機能を有するトレーサビリティシステムを構築し、従来困難とされていた製造プロセスでのトレーサビリティの実現するためのモデルの提案を目的としている[1]。 本研究の具体的な成果として,対象品目,業界分野をより一般化するため,各業界での生産流通プロセスの調査,特に加工・組立工程での工程手順の調査を行った。特に,水産物についてはXMLによる木構造型の識別モデルを活用し,必要な情報のみを記録する方式を用いた[2][5]。また,分解工程を含む複合工程へ対応したMRPモジュールの開発を行い,逆展開ロジックの実装,過剰部品在庫抑制のための販売支援意思決定支援システムの実装,ならびに物流層の実験システム拡充を行った[4]。 さらに,実際の水産加工業や日配品業の受注データを適用し,販売支援意思決定支援システムの検証も行った[6]。これにより,実際の作業指示に合わせた形でのトレーサビリティシステムの検証環境を構築した[3]。
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