研究課題
基盤研究(C)
本研究は、臨床的に治療として用いる事が出来そうな磁気刺激法を開発することと、その機序を解明する事を目的としている。今年度は、単層性連続磁気刺激の組み合わせの方が従来行われている二相性刺激による連続磁気刺激より強力な効果が得られる事を示し、2発、4発と単相性刺激を与える事により、より強力で持続時間の長い効果が誘発される事をしめし、その機序に関しても若干の考察を行った。2相性連続磁気刺激と単相性連続磁気刺激の効果の比較に関する研究従来の2相性磁気刺激を高頻度で与えてその後に現れる持続的効果を全く同じ条件の単相性刺激を連続的に与えて現れる効果と比較すると、単相性連続刺激の方が持続時間の長い・強度も大きい効果を誘発することを証明した。すなわち、治療効果を期待するには単相性刺激を組み合わせるのが合理的だと判断された。単相性2連発磁気刺激の作用機序に関する研究単相性2連発刺激の促通効果が大脳皮質に由来するものか、またシナプスの可塑性に基づくものかを検討した。この結果、大脳皮質の促通効果を誘発していること、またシナプスの可塑性を変化させていることを証明した。単相性4連発磁気刺激の長期効果に関する研究単相性磁気刺激を4連発組み合わせることにより、2連発より効果の大きい・持続の長い・シナプスの可塑性に立脚した長期効果を誘導できることを証明した。この方法により、治療効果を持つ刺激法が開発されると期待される。
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