研究課題/領域番号 |
18500250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
平田 たつみ 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 准教授 (80260587)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,110千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | M6a / 軸索伸長 / ノックアウトマウス / 神経発生 / 軸策ガイダンス / プロテオリピッド |
研究概要 |
M6aは成長円錐に多く分布することで同定された4回膜貫通タンパク質である。申請者らは、培養軸索のM6aにモノクローナル抗体が結合すると、軸索伸長を強力に阻害することを見いだした。この軸索伸長阻害の特徴は、成長円錐の形態や運動性に影響を与えない事であり、反発性の軸索ガイド分子による"成長円錐の崩壊"とは極めて対照的な反応である。M6aの生理的機能を探るために、M6aタンパク質を完全に欠損した遺伝子破壊マウスを作成した。その結果、M6a遺伝子が欠損したホモマウスでも生存可能であることが示された。神経系の詳細な解析は今後の課題であるが、少なくともM6aタンパク質が無くても軸索は伸長できることが示された。さらに、このM6a遺伝子欠損ホモマウスから調製した神経細胞を培養することで、モノクローナル抗体による軸索伸長停止反応が、M6aタンパク質を介した"gain-of-function"的な機構により引き起こされていることを明らかにした。この結果は、M6aの生理的機能を考える上で非常に重要な発見である。更にGFP標識したM6aを用いてライブイメージングを行い、抗体添加により、成長円錐端のM6aがはぎ取られ、成長円錐の基部に沈着する事が明らかとなった。この劇的なM6aの再配置が、軸索伸長停止を引き起こす可能性が考えられる。培養細胞でM6aを強制発現させると、M6aタンパク質は細胞骨格非依存的に細胞辺縁に集積し、細胞骨格を含まない膜管状構造を誘導する。このようなM6aのもつユニークな細胞膜の形態形成能力は、M6aの機能や局在機構を理解する上での鍵となるかもしれない。
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