研究課題/領域番号 |
18500288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
大西 浩史 群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (70334125)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,020千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 蛋白質チロシンリン酸化 / 細胞間相互作用 / 神経突起 / 神経回路 / 神経形態 / SHPS-1 / CD47 / トランスエンドサイトーシス / タンパク質チロシンリン酸化 / 神経軸索 / 樹状突起 |
研究概要 |
神経系に強く発現する受容体型膜蛋白質SHPS-1は、その細胞内領域がSrcファミリーチロシンキナーゼによりチロシンリン酸化を受け、チロシンホスファターゼSHP-2と結合して下流へとシグナルを伝える。また、SHPS-1はその細胞外領域のリガンドである膜蛋白質CD47と相互作用し、神経機能を制御する新規細胞間相互作用シグナルシステムCD47-SHPS-1系を形成する。本研究ではまず、CD47-SHPS-1系におけるCD47側シグナルの解析を行い、CD47シグナルは神経突起の形成を促進的に制御するシグナルとして機能し、またSHPS-1との相互作用によりシナプス形成を促進的に制御する可能性を示した。さらにCD47下流シグナルについても解析を行い、その分子メカニズムの一部を明らかにした。本研究の結果より、CD47-SHPS-1系が神経の形態変化を制御することで、神経回路網の形成を制御する可能性が想定された。また一方で、CD47とSHPS-1の相互作用について解析を行い、培養細胞に発現させたCD47が隣接する細胞上のSHPS-1と細胞間で相互作用した後、その複合体が主にSHPS-1発現細胞内へと細胞を越えてエンドサイトーシス(トランスエンドサイトーシス)されることを見出し、このトランスエンドサイトーシスめ分子メカニズムを明らかにした。さらに、トランスエンドサイトーシスがCD47-SHPS-1系シグナルを終結するメカニズムである可能性を示すと共に、このトランスエンドサイトーシスが初代培養した神経-グリア細胞間でおきることを見出した。神経回路網の形成過程を制御するCD47-SHPS-1系の機能は、神経-グリア細胞間でのトランスエンドサイトーシスにより制御される可能性が考えられた。
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