研究課題/領域番号 |
18500294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
船越 洋 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (40273685)
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研究分担者 |
中村 敏一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00049397)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,110千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | HGF / c-Met / 神経 / 神経変性疾患 / 遺伝子治療 / ウイルスベクター / リコンビナント蛋白質 / ALS / 肝細胞増殖因子(HGF) / 脳虚血 / オリゴデンドロサイト / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
神経難病への治療法開発は、21世紀医学の最大目標の1つである。神経変性疾患をはじめ原因遺伝子の同定が相次ぐものの、治療法開発には直結していない現実がある。我々は、HGFが神経細胞に対し強力な神経栄養作用(神経細胞生存・神経突起伸張の促進効果)に加え、血管新生促進作用を含む多彩な機能をもつことに注目し、HGFの神経疾患への機能解析を行ってきた。その結果以下の点が明らかとなった。 (1)HGFが筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む複数の神経変性疾患の神経細胞変性をよく抑制し、運動機能を改善すること (2)虚血性神経疾患(各種脳虚血モデル)に加えて外傷性神経疾患(脊髄損傷や神経引き抜き損傷)にも治療効果を示すことを明らかとした。 (3)HGFの神経疾患モデル動物治療効果は、神経細胞への直接作用に加えて1部はグリア細胞への機能を介していることを明らかとした。 本年、東北大学神経内科糸山教授との共同研究の結果、リコンビナントHGF蛋白質の発症時期に於ける髄腔内投与がALSモデルトランスジェニックラットの病態を改善し、寿命延長効果を持つことを示した。このことは孤発例が90%を占めるALSの治療に実用性の高い方法の発見である。
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