研究課題/領域番号 |
18500322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
浦本 裕美 生理学研究所, 細胞器官研究系, 特別協力研究員 (50390696)
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研究分担者 |
沼田 朋大 生理学研究所, 細胞器官研究系, 特任助教 (20455223)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 虚血・再灌流 / CFTR / 心臓 / ネクローシス |
研究概要 |
私たちの研究は、CFTRの関わる虚血心筋保護効果のメカニズムを明らかにし、虚血・再灌流傷害の発生の仕組みとその防御の仕組みへの理解に貢献することを最終目的としている。本申請ではCFTRがin vivoでもin vitroでも虚血・再灌流傷害に対して保護的に働くことを明らかにし、そのメカニズムを明らかにすることを目的としている。本研究ではin vivo虚血・再灌流システムでCFTRがプレコンディミョニングのメカニズムで虚血・再灌流傷害を防御するだけでなく、CFTRチャネル活性化剤を再灌流開始時に投与することでも効果的に虚血・再灌流傷害を防御でき、CFTRの特異的阻害剤によってさらに梗塞サイズが増大することからCFTRは内因性に防御的に機能していることを確認し、更に、成長したCFTRノックアウトマウスを用いその防御効果にCFTRが関わっていることを確かにした。また、in vivo虚血・再灌流の条件に近づくように工夫したin vitro虚血・再灌流システムを用いることで再灌流開始時での活性化剤等の投与が可能となったので、そのシステムを用いCFTRの虚血・再灌流傷害防御メカニズムを解明することを試みた。CFTRは非アポトーシス性細胞死を抑制し、再灌流後に細胞膨張と形質膜が脆弱になった結果生じると考えられる大型ブレップがCFTRに特異的な阻害剤で処理した場合に顕著に形成されている様子からCFTRは再灌流後の細胞膨張を抑制して虚血・再灌流傷害から心筋細胞を防御していることすなわちネクローシス性細胞死を抑制していることが示唆された。しかし、in vitro実験の結果はまだ予備実験的段階で今後実験条件を厳密に決めた上で結果を得ることが必要である。
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