研究課題/領域番号 |
18500330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
張 丹青 順天堂大学, 医学部, 助教 (40296877)
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研究分担者 |
小林 敏之 順天堂大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40260070)
樋野 興夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (90127910)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,110千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Erc / Mesothelin遺伝子 / Tsc2遺伝子 / GPIアンカー蛋白 / ノックアウトマウス / 発がん / Erc遺伝子 |
研究概要 |
Erc(expressed in renal carcinoma)遺伝子は我々が発見した遺伝性腎癌ラット(Ekerラット)の腎発がん過程で特異的に発現する遺伝子で、ヒトMesothelin遺伝子のホモローグである。Erc遺伝子はTsc2ノックアウト(KO)マウスヘテロ変異個体の腎腫瘍細胞においても強発現している。本研究では、我々が従来から得ている研究結果に基づき、減数分裂時の組み換えによって作製したErcとTsc2のダブルKOマウスをErc KOマウス系と交配し、Tsc2ヘテロ変異で有り、且つErcのホモ変異を持つマウスを作出して、Tsc 2KOマウスの腎腫瘍発生に対するErc変異の影響を調べた。またTsc2/Erc変異腎腫瘍細胞株を用いてErc産物の機能解析を進めた。その結果、Tsc2KOマウスにおいては18ケ月齢の時点で、直径4mm〜30mmの腎腫瘍が32%の雄マウスの腎臓、20%の雌マウスの腎臓に発生したのに対して、Tsc2KO/Ercホモ変異の個体においては直径が全て2mm以下であり、腫瘍の増殖が著しく制された。そして、上記KOマウスの腎腫瘍から樹立した細胞株をヌードマウスの皮下へ移入し、Tsc2のみ変異の細胞株と比べて、Ercホモ変異を持つ細胞株の造腫瘍能は著明に低下する傾向を認めた。また、Tsc2/Erc欠損腎腫瘍細胞株にErcを強発現させた細胞株を樹立して分析したところ、コラーゲンコートプレートに対する細胞接着が強くなる傾向を示した。一方、RNAi法によりErc発現を抑制した場合に細胞接着性が低下する結果が得られた。これらの結果から、Ercが細胞接着に関連し、腫瘍発生を維持、促進する役割を果たすことが示唆された。現在、in vivo、in vitroの実験を併用し、腫瘍形成におけるErc遺伝子の機能解明をさらに進めている。
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