研究課題/領域番号 |
18500395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 修 東北大学, 病院, 講師 (00361072)
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研究分担者 |
金澤 雅之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60282050)
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,820千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 長期的運動 / HMG-CoA還元酵素阻害薬 / 糖・脂質代謝 / 脂肪肝 / 降圧効果 / 多面的効果 / 腎臓 / 一酸化窒素(NO) / 高血圧自然発症ラット / 降圧作用 / 一酸化窒素 / Zucker肥満ラット / アディポサイトカイン |
研究概要 |
長期的運動とスタチンによる運動耐容能と糖・脂質代謝への効果を明らかにするため、Zucker肥満ラットにトレッドミル運動とatorvastatin投与の併用を行った。スタチンは、長期的運動による運動耐容能向上や遠心性心肥大には影響を与えずに左室壁厚や心重量の増加を抑制した。長期的運動とスタチンの併用により、血漿総コレステロール、トリグリセライド、グルコースは低下したが、血漿インスリン、レプチンおよびアディポネクチンの変化を認めなかった。長期的運動により肝臓トリグリセライド含有量と脂肪染色が著明に減少した。以上の結果から、長期的運動とスタチンの併用は、糖・脂質代謝や肝臓脂肪蓄積をアディポサイトカインの変化を伴わずに改善することが示された。 長期的運動とスタチンによる血圧と組織NO合成酵素(NOS)発現への効果を明らかにするため、高血圧自然発症ラット(SHR)を1)Contro1群、2)ATV群、3)Ex群、4)ATV+Ex群の4群に分け、ATV群にはatorvastatin投与を、Ex群にはトレッドミル運動を、ATV+Ex群には併用を8週間行った。血圧はすべての治療群で有意に低下した。内皮型NOS蛋白発現は、ATV群の腎皮質、髄質外層、髄質内層で、Ex群の胸部大動脈、腎皮質、髄質外層で、ATV+Ex群のすべての組織で有意に増強した。神経型NOS蛋白発現は、ATV群の髄質外層と髄質内層で、Ex群の胸部大動脈、腎皮質、髄質外層で、ATV+Ex群のすべての組織で有意に増加した。誘導型NOS蛋白発現は、4群間のいずれの組織においても差がなかった。以上の結果から、SHRにおいて長期的運動とスタチンは降圧効果を有し、その機序の一つとしてeNOSとnNOS発現の増強が関与すると考えられた。
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