研究課題/領域番号 |
18500470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
加藤 尊 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 講師 (00329913)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,480千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ジャンプトレーニング / 骨密度 / 中高齢者 / 低回数・低頻度 / ハイインパクト / 閉経 |
研究概要 |
一日20回、週2-3回のジャンプトレーニングを女性中高齢者へ課し、骨折好発箇所の骨密度変化を明らかにすることを目的とした。被検者は、複数年間スイミングスクールに通っており、現在定期的にハイインパクト運動を行なっていない閉経後の中高年者女性41名である。身体組成からみれば体脂肪と除脂肪体重の骨密度に対する相関関係は正反対で、トレーニングを積んで筋量の多い中高年女性の方が骨密度も高いことが明らかとなった。また脚伸展力の指標として垂直跳び高、閉眼片足立ちテストを行なったが、大腿骨近位端部全体や大腿骨頚部骨密度との間に有意な相関関係が認められた。このように、下肢でも特に大腿部の筋が骨密度維持に大きな役割を果たしていそうである。食事から摂取しているカルシウム量と大腿骨近位部全体、大腿骨頚部骨密度との間に有意な相関関係が認められた。中高齢者には適切な量のカルシウム摂取も欠かせない。実験開始1年後に第2回目の測定を行なったが、全データおよび条件が揃った被検者はジャンプ群14名&コントロール群14名であり、トレーニング実験比較はこの28人で行なった。骨密度変化率には、測定したどの部分にも2群間に有意差は認められなかった。しかし、ジャンプ群の骨密度変化率は100%に近く、対象群に比べ減少が抑えられる傾向にあった。ジャンプ実施率は全体的にあまり高くなかった。その中でも週2回に近い'しっかり群'n=5(平均1.8回/週)は、骨密度変化率がコントロール群よりも大腿骨頚部、大腿骨近位部全体で有意に高値であった。1日20回、週2〜3日の1年間のジャンプトレーニングは閉経後中高年女性の骨折頻発部位である、大腿骨近位部骨密度維持に寄与する可能性があろう。今後はジャンプトレーニングの実施率を向上させることでその効果を明らかとし、ジャンプトレーニングが骨に対する運動処方の一助となることを期待する。
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