研究課題/領域番号 |
18500496
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
里見 潤 立命館大学, 理工学部, 教授 (50205986)
|
研究分担者 |
加納 樹里 中央大学, 文学部, 准教授 (70286946)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
1,380千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 心拍変動(HRV) / 自律神経系 / トレーニング / コンディション / 漸増的運動負荷テスト / ボート競技 / 自転車競技 / 陸上競技長距離走 / HRV閾値 / 乳酸閾値 / スポーツ活動 / パフォーマンス能力 / トレーニング強度 |
研究概要 |
本研究の目的は、心拍変動(HRV)の解析によって得られる指標(HRV解析指標)のスポーツ活動への有効利用の可能性を探ろうとするものである。 本研究は、(1)ボート競技日本代表選手の海外合宿期間中の心拍変動の推移、(2)自転車競技選手の漸増的運動負荷テストにおける心拍変動応答、(3)女子陸上競技長距離選手のフィールド漸増的運動負荷テストにおける心拍変動応答から構成されている。 HRV解析指標を用いたコンディションの把握の可能性に関しては、研究(1)において、起床時の安静HRV解析指標(SD1, HF)の推移より、鍛練期から調整期に移行することにより心拍変動が増大し副交感神経活動が高まることが示され、トレーニングプロセスにおけるHRV解析指標の推移にもとづくコンディションの把握の可能性が示唆された。 漸増的運動負荷テストにおけるHRV解析指標の応答に関しては、研究(2)において、SDlミニマムの現象として捉えられるHRV閾値が多くのケースで認められる可能性が示唆されたが、HRV閾値と乳酸閾値との間に明確な関係性は認められなかった。また、研究(3)において、漸増的運動負荷テストにおける周波数解析の手法によるHRV解析指標の応答に関して、個々の選手に固有の応答パターンがある可能性や、トレーニング状態がHRV解析指標(LF)の応答のありように反映する可能性が示唆された。 漸増的運動負荷テストにおけるHRV解析指標の応答をアスリートのトレーニング状態の把握に利用ためには更なる研究が必要と考えられる。
|