研究概要 |
研究課題「小学校・中学校理科におけるマイクロスケール実験教材の開発」に関する研究実績は,下記の通りである. 1. マイクロスケール実験に関する情報を,Chemical Abstractsらの抄録誌を用いて入手した.また,日本理科教育学会や日本化学会などの年会に参加して,研究の動向の把握に努めた. 2. 小学校第5学年理科「物の溶けかた」に関するマイクロスケール実験に関して,研究を推進させた.通常実験と比較して,試薬量を1/5に縮小できることを明らかにした.さらにこの内容に関して,小学生を対象とした授業実践を行い,有効性を確認した. 3. 小学校第6学年理科「水溶液の性質」に関するマイクロスケール実験に関して,研究を推進させた.通常実験と比較して,試薬量を1/10に縮小できることを明らかにした.さらにこの内容に関して,小学生を対象とした授業実践を行い,有効性を確認した. 4. 中学校理科第一分野「酸,アルカリと金属との反応」に関するマイクロスケール実験に関して,研究を推進させた.その結果,通常実験と比較して,試薬量を1/10を縮小できることを明らかにした. 5. 中学校理科第一分野や高等学校化学IIの「水溶液」の単元で応用できる,アルコールと水の混合に関するマイクロスケール実験に関して,研究を推進させた.その結果,通常実験と比較して,試薬量は1/10に縮小できることを明らかにした.
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