研究課題/領域番号 |
18510055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | (財)放射線影響研究所 |
研究代表者 |
片山 博昭 財団法人放射線影響研究所, 情報技術部, 部長 (20360852)
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研究分担者 |
星 正治 広島大学原爆放射線医科学研究所, 国際放射線情報センター, 教授 (50099090)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,910千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | セミパラチンスク / 低線量被曝 / 放射線 |
研究概要 |
現在、データベースには2006年11月末時点で、136,000人のセミパラチンスク州住民の基本情報および、69,000人の死亡情報、その他が入力されている。 本研究代表者は、これまで広島で開かれた国際シンポジウムなどで疫学的側面からの中間的解析結果を発表してきたが、2007年9月に国際がん登録学会(スロベニア共和国リュブリアナ市)にて、がんによる死亡に関する詳細な発表を行った。この発表内容はカザフ放射線医学研究所を通じて、カザフスタン保健省に報告された。 データベースに登録された、がん(11,034件)のタイプ別の死亡数とパーセントをみると、1949年から1975年までの死亡数は食道がん、胃がん、肺がんの順位であるが、1975年以降は肺がん、胃がん、食道がんと順位が逆転している。食道がんによる1949年死亡の傾向では、食道がんの年齢調整死亡率(ASR)は1970年までは増加傾向にあるが、1970年以降は男女とも減少傾向にある。肺がんの死亡動向では、1950年から1960年にかけての男性のASRは20以下だったものが、1960年から1970年にかけて急激に増加している。この増加傾向は女性では全く観察されない。カザフスタンの人々は元来、喫煙の習慣はなかったが、第2次世界大戦に旧ソビエト軍に徴集され、そこで喫煙習慣がついたこと、現在では男性で12歳くらいから喫煙を始めることが、肺がんが急増している原因と考えられる。男性に比べて、女性では喫煙習慣がなく、喫煙による肺がんの発生を顕著に示していると言える。
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