研究課題/領域番号 |
18510082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 宇部工業高等専門学校 |
研究代表者 |
竹内 正美 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (30043889)
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研究分担者 |
村上 定暸 (村上 定瞭) 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (00035065)
今井 剛 山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20263791)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,960千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 環境技術 / 廃棄物再資源化 / リン回収 / MAP / HAP / 亜臨界水 / 下水汚泥 / 水熱反応 |
研究概要 |
1.研究目的 当研究グループは、有機性廃棄物からの資源・エネルギーの回収型処理技術の開発研究を行っている。亜臨界水により有機性廃棄物中リンは正リン酸として溶出するので、MgまたはCaの不溶性塩、MH_4MgPO_4・5H_2O(MAP法)又はCa_<10>(PO_4)_6(OH)_2(HAP法)、として固定・回収できる。本研究では、有機性廃棄物として、汚水の活性汚泥処理により発生する余剰汚泥を取り上げ、それを亜臨界水で処理し、正リン酸の溶出および回収に関する操作条件の最適化を行った。また、リン回収装置の設計・試作を行い、その性能評価を行った結果、次のような成果が得られた。 2.研究成果 (1)人工下水を投入した活性汚泥装置から発生する余剰汚泥を亜臨界水処理し、温度と溶出率との関を調べ、最適溶出温度を決定した。 (2)処理汚泥を固液分離し、リン溶出液にMg塩又はCa塩を添加して、それぞれのリン回収条件(pHル比、回収率)を実験的に最適化した。 (3)連続装置の基本設計を行い、小型連続装置を製作した。 (4)連続実験装置を用いてMAP法及びHAP法によるリン回収の最適条件(pH、添加モル比、回収率)決定した。さらに下水実汚泥を用いて最適条件の決定を行った。 (5)下水汚泥中のリン資源回収装置についての運転指針の作成を行った。リン回収効率およびプラント建設・運転コストの試算結から、提案するリン資源回収技術の性能および経済性を総合的に評価したところ、本技術の有用性を検証できた。 3.今後の課題 下水汚泥中の夾雑物の除去、及び回収したMAP結晶の精製方法について検討を行い、実用化に向けたさらなる検討を行う。
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