研究分担者 |
藤江 哲也 兵庫県立大学, 経営学部, 准教授 (40305678)
宮代 隆平 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (50376860)
齋藤 隆文 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (60293007)
宮村 浩子 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (20376859)
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研究概要 |
本研究課題は,1)ボランティアの計算資源を利用した大規模並列化手法を,組合せ最適化問題の解法へ適用した際の効果の検証と,2)JDK5.0ベースのソフトウェアとしての汎用組合せ最適化問題ソルバ・フレームワークの検証が当初の目標であった.これらに付随する目標として,大規模問題を解いた際の解法の挙動を可視化するシステム開発があった. 本科研費申請時は,JXTAが注目を集めており,広く利用されるようになることを前提に課題を申請した.しかし,平成18年度に利用環境の調査を行い,研究に最も適したツールとしてOverlay Waverを選定し,平成19年度,平成20年度に,その上に試作システムを開発した.汎用という観点では,不十分ではあるが,Overlayネットワークの特徴的な性質を考慮したシステムの開発は行えた.Overlay Waverは,分散環境エミュレータを持つので,大規模なシミュレーションの実施も可能な状態にはなった. フレームワーク開発は行えなかった.こちらは,Javaを利用したフレームワーク開発が適当かどうかを再考する必要がある.一方,大規模問題の厳密解法を評価するための可視化システムに関しては,様々な視点で解法の挙動を調べることが可能となるシステムを開発した. 現在では,ボランティア・コンピューティングが一つの技術用語として確立している.本研究は,情報技術動向を見定めて,適当な時期に再度取り組むべき課題である.
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