研究課題/領域番号 |
18510169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎ゲノム科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大和 勝幸 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (50293915)
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研究分担者 |
河内 孝之 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (40202056)
福澤 秀哉 京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (30183924)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,120千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 性染色体 / 半数体 / 生殖 / 進化 / コケ植物 |
研究概要 |
これまでに見いだしたゼニゴケY染色体上の遺伝子群のうち、雄ゲノムにのみ存在し、かつ雄生殖器官のみで発現している14個を「雄の生殖機能に必要な遺伝子」の候補とした。本年度はF-boxタンパク質をコードするM350E4.4遺伝子について機能解析を実施した。 これまでゼニゴケの形質転換にはパーティクルボンバードメントを利用していたが、胞子を発芽させて得られた未成熟葉状体およびアグロバクテリウムを用いた高効率の形質転換法の開発に成功した(Ishizaki et al.,投稿中)。また、GFPの改変種であるmCitrineがゼニゴケにおけるレポーターとしてsGFPよりも優れていることを見いだした。M350E4.4遺伝子の発現部位を特定するため、上流約2kbをGUS遺伝子に連結したコンストラクトを作成し、アグロバクテリウム法によりゼニゴケに導入した。これまで葉状体でのGUS遺伝子の発現は認められず、生殖器官については現在解析中である。CaMV35Sプロモーターを用いて、M350E4.4遺伝子の異所発現株、発現抑制株(雄生殖器官におけるM350E4.4遺伝子の発現抑制については確認中)、F-boxドメイン部分のみあるいはF-boxドメインを欠失させたコンストラクトの過剰発現株を作成したが、これまで形態異常を示す株は得られていない。しかし、CaMV35SプロモーターでGUS遺伝子あるいはmCitrine遺伝子を発現させた形質転換体の解析から、少なくともメリステム付近でこのプロモーターが十分に機能していないことが判明した。従って、メリステム同様分裂中の細胞が多いと考えられる雄生殖器官、特に造精器においてもCaMV35Sプロモーターが十分に機能していない可能性がある。
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