研究課題
基盤研究(C)
1.前立腺上皮細胞と前立腺間質細胞の共培養実験系放線菌やカビなどの微生物培養液を用いて、ヒト前立腺癌細胞とヒト前立腺間質細胞の共培養で、間質細胞によって促進される癌細胞の増殖を阻害する物質を探索した。その結果、いくつかの微生物培養液に活性を見いだした。2.血管新生因子Angiogeninの産生制御実験系1と同様に放線菌やカビなどの微生物培養液を用いて、ヒト前立腺癌細胞のangiogeninの産生を阻害する物質を探索した。その結果、カビ培養液に活性を見いだし、活性物質の単離・精製を行なった。構造解析の結果、活性物質はterreinおよび新規terrein誘導体であるterrein glucosideと決定した。これらの低分子化合物は、血管内皮細胞の管腔形成をも抑制することが分かり、抗血管新生物質としての可能性が示唆された。3.胃癌腹膜播種モデルの実験系の構築新たな上皮-間質相互作用を制御する低分子化合物の探索系として胃癌腹膜播種モデルを利用した実験系を構築するために、先ずマウスを用いた胃癌腹膜播種モデルの実験を行なった。蛍光タンパクGFP遺伝子を導入した各種ヒト胃癌細胞株をヌードマウスの腹腔内に移植し、腹腔内の腫瘍の生育をGFPの蛍光イメージングによって測定した。その結果、いくつかの胃癌細胞株が高率に腹腔内に転移結節を形成することが分かった。この結果から高率に腹膜播種を起こすことが判明した蛍光タンパクGFP遺伝子導入胃癌細胞と胃間質細胞との共培養実験系を新たに構築した。この実験系を用いて、実際に放線菌やカビなどの微生物培養液を用いて、共培養において胃癌細胞の増殖を強く抑制する物質の探索を行った。その結果、いくつかの培養液に活性を見いだすことができた。
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