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医療・法曹職女性の研究-職場と家庭における性別分業と階層

研究課題

研究課題/領域番号 18510228
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ジェンダー
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

中村 真由美  お茶の水女子大学, 教育研究特設センター, 助教 (30401269)

研究分担者 三輪 哲  東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (20401268)
連携研究者 三輪 哲  東北大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (20401268)
朝岡 誠  東北大学, 文学研究科博士後期課程
麻生 奈央子  お茶の水女子大学大学院, 人間文化創成科学研究科博士前期課程
田中 規子  お茶の水女子大学大学院, 人間文化創成科学研究科博士後期課程
松田 松田  お茶の水女子大学大学院, 人間文化創成科学研究科博士後期課程
研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
4,530千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 930千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードワーク・ライフ・バランス / 専門職研究 / 医師 / 弁護士 / 家族 / 女性 / キャリア形成 / 社会学 / 専門職 / 法曹 / ジェンダー / 性別役割分業 / 専門職の社会学 / 法社会学 / 家庭内役割分業 / 教育学
研究概要

法曹と医師のワーク・ライフ・バランスとキャリア形成のジェンダー問格差の状況を明らかにするために複数の調査を実施した。法曹に対しては、日本女性法律家協会と日本弁護士連合会からのご協力をいただき、男女法曹を対象とした郵送質問紙調査を実施し(回収率30%、回収数1874票)、計量的分析を行った。医師に対しては、複数の大学関係者にご協力をいただき、インタビュー調査(および、パイロット的な位置づけの小規模な質問紙調査)を実施し、質的分析を中心に行った。分析結果は、冊子体の成果報告書(『医療・法曹職女性の研究』)として出版されている。本報告書には、7つの論文が収められているが、そのうち6つの論文で、法曹に対する調査結果の計量的分析を行い、男女法曹のキャリア形成と家庭役割におけるジェンダー間格差について様々な角度から検証した。また、1つの論文では、医師に対するインタビュー調査の結果に某づき、女性医師のキャリア形成と家庭役割の状況について質的分析を行っている。
法曹(主に弁護士)に関しては、キャリア移動パターン、入職経路と地位達成、専門分野選択、育児休業やその他支援策と出産経験、辞めたくなった経験と性差別体験、家事時間の規定要因などの多くの側面から、法曹がおかれている状況やジェンダー問格差の現況を明らかにした。法曹(弁護士)のジェンダー間格差については、以下のことが明らかになった。(1) 入職経路と地位達成の関係では、学校関係のネットワークによる入職が男性には有利に働くのに女性には有利に働かないこと、しかし、親や配偶者等の血縁を通じて入職した女性は例外的に有利な状況にあること(2) 専門分野では、女性は個人を対象とした、所得の比較的低い領域(親族問題など)に集まる傾向が、男性は企業を対象とした、所得の比較的高い領域(会社法など)に集まる傾向があるが、渉外や工業所有権という一部の企業関連領域では女性が多いこと、(3) 辞めたくなった経験では、女性弁護士の方が男性弁護士よりはるかに多く、それは業務内容や仕事の配分における性差別が関係していること、(4) 家事・育児については、男性弁護士より、女性弁護士の負担がはるかに大きく、男性弁護士の家事時間は、年齢や収入といった要因の影響をほとんど受けていないのに対し、女性弁護士の場合は、未既婚の別、子供の有無や人数など、ライフスタイルや家庭環境によって、家事時間の割合が変化することなどがわかった。また、事務所に育児支援策があることが、女性弁護士の出産にプラスに働く可能性があることや、女性の法曹三者のキャリア移動パターンは、弁護と検事・判事で大きく異なること等も明らかになった。
医師に関しては、女性医師の専門分野や働き方を偏らせるのは、女性医師本人の性役割観による選好や、卜司・患者の偏見からの差別からというよりは、誘因の差異あるいは構造的・制度的要因が幸な原因となっている可能性が高く、適切な制度設計で問題は改善可能であることがわかった。
なお、法曹と医師の計量比較分析に関しては、21年度以降に医師についての質問紙調査を実施予定であり、その結果とあわせて、比較計量分析を行っていく予定である。

報告書

(4件)
  • 2008 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2009 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (6件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (5件)

  • [雑誌論文] 法律家の仕事と家庭のバランスに関する調査-のご報告男性法曹との比較から-2009

    • 雑誌名

      日本女性法律家協会会報 47号(予定)

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [雑誌論文] 「法律家の仕事と家庭のバランスに関する調査」のご報告-男性法曹との比較から-2009

    • 著者名/発表者名
      中村真由美
    • 雑誌名

      日本女性法律家協会 会報 47

      ページ: 64-68

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] 法律家の仕事と家庭のバランスに関する調査-ご協力のお礼とご報告-2008

    • 雑誌名

      日本女性法律家協会会報 46号

      ページ: 42-45

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [雑誌論文] 法律家の仕事と家庭のバランスに関する調査-ご協力のお礼とご報告-2008

    • 著者名/発表者名
      中村真由美
    • 雑誌名

      日本女性法律家協会 会報 46

      ページ: 42-45

    • NAID

      40016135457

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] 「法律家の仕事と家庭のバランスに関する調査」ご協力のお礼とご報告2008

    • 著者名/発表者名
      中村, 真由美
    • 雑誌名

      日本女性法律家協会 会報 46

      ページ: 42-45

    • NAID

      40016135457

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 内在的方法による階層構造測定2007

    • 著者名/発表者名
      三輪哲
    • 雑誌名

      SSJデータアーカイブリサーチペーパーシリーズ 36号

      ページ: 37-54

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 「法律家の仕事と家庭のバランスに関する調査」についての報告2008

    • 著者名/発表者名
      中村真由美
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-11-23
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 「法律家の仕事と家庭のバランスに関する調査」についての報告2008

    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [図書] 医療・法曹職女性の研究-職場と家庭における性別役割分業と階層-平成18~20年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書2009

    • 総ページ数
      206
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [図書] 医療・法曹職女性の研究-職揚と家庭における性別役割分業と階層2009

    • 著者名/発表者名
      中村真由美(編著)
    • 総ページ数
      206
    • 出版者
      成果報告書
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考] 「法律家のキャリア形成と家庭役割の男女差について」東北大学法学研究科グローバルCOEプログラム「グローバル時代の男女共同参画社会と多文化共生」研究プロジェクト「少子高齢化社会の家族変動」公開研究会2008.11

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [備考] 「女性医師の専門分野選択について」国立精神神経センター心身医学研究部カンファレンス2009.3

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.ocha.ac.jp/CSD/horitukanosigototokatei-tyosa080422.htm

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.ocha.ac.jp/CSD/top.html

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.ocha.ac.jp/CSD/horitukanosigototokatei-tyosa080422.htm

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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