研究課題/領域番号 |
18510232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
上野 勝代 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (90046508)
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研究分担者 |
町田 玲子 京都府立大学, 名誉教授 (10046493)
宮嶋 邦明 京都府立大学, 福祉社会学部, 教授 (80046507)
上掛 利博 京都府立大学, 福祉社会学部, 教授 (30194963)
佐々木 伸子 長岡工業高等專門学校, 環境都市工学科, 准教授 (90259937)
吉中 季子 大阪体育大学, 健康福祉学部, 助教 (70434800)
吉村 恵 平安女学院大学, 生活環境学部, 助教授 (20227002)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,060千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ドメスティック・バイオレンス / シェルター / ステップハウス / 台湾 / デンマーク / 被害者支援 / 婦人相談所 / DVセンター |
研究概要 |
今回の研究では日本の実態とこの分野では先進して対策がとられている台湾ならびにデンマークでの調査を実施した。その結果以下のことがわかった。 1.わが国での調査…(1)公的シェルターでは、近年、とくに2000年以降になって、改築や新築が進み、約半数が行われ、筆者らの3年前と比較すると、空間的には雑居は減り、個室化は進んでいる。(29こどもをつれて一時保護を求める人も多くなり、なんらかの形で、こどもの遊び場を工夫しているシェルターが増えてきている。(3)スタッフの人々には、空間への配慮の必要性を感ずる人々が前回よりも増え、対応に柔軟性がでてきたが、公的シェルターは、あくまで、旧来の施設としての側面が強く、住宅的側面は少ない、管理的色彩がまだ濃いと言わざるを得ない。 2.台湾での調査…(1)高雄市においては、ソーシャルワーカーを中心として関係諸機関の連携ネットワークによって、ワンストップサービスとなっていること。特にDVセンターの中に警察官が配置されており、機敏な対応をとっていること。(2)シェルターの運営は民間団体に任せ、財政面で100%支援している。 3.デンマークでの調査…(1)政策策定と財政面の責任は政府と県が持ち、シェルターの運営はそれをいち早く立ち上げた民間団体に任せるという役割分担が確立し、相互に強い信頼関係にもとづくパートナーシップが確立している。(2)施設の空間的配置や家具をはじめ、様々な備品類、日々の生活の過ごし方、職員と入居者との関係、これらすべてが、その基本姿勢を反映したもので、「監視」や「管理」と無縁な開放的で優しく穏やかな空気に包まれたものであった。シェルターは2箇所を除き、その住所は公開されている。
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