研究課題/領域番号 |
18520084
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・美術史
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡田 暁生 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (70243136)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,420千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | ピアノ / 西洋音楽 / 技術 / 一九世紀 / 教本 / 音楽教育 / 身体訓練 / ヴィルトゥオーソ / 身体 / ヨーロッパ / 練習曲 / ロマン派 / 楽器製造 |
研究概要 |
1)国内に所蔵されている十九世紀の主要な音楽雑誌の調査(特にAllgemeine Musikalische ZeitungおよびNeue Zeitschrift fur Musik)。この雑誌記事の調査においては特に、これらの雑誌に掲載されている膨大な数のRezension(演奏会評、新刊の教本や練習曲や作品の紹介)において、「演奏技術」の問題がいかに論じられているかを分析した。技術練習と楽曲の練習とを分けて行うようにという指示が準出し始めるのは一九世紀中ごろからであり、明らかにこの頃から器楽学習における技術観が変化したことをうかがわせる。 2)十九世紀においては膨大な数のピアノ教本や練習曲が出版されたが、それらの大半は言うまでもなく現在では絶版になっている。従って海外での資料調査が不可欠であった。こうしたピアノ教本や練習曲の大半は、音楽出版が盛んだったロンドン・パリ・ベルリン・ライプチッヒ・ウィーンで出版されていたものと思われるが、平成19年度はロンドン(ブリティッシュ・ライブラリー)およびパリ(国立図書館音楽部)での調査を主に行った。 3)十九世紀の音楽雑誌の大半は、日本では所蔵している図書館がないものばかりである。上の海外調査においては、併せて、こうした音楽雑誌の調査も行った。とりわけRevue et Gazette musicale de Paris、Le piano、L'Art musical、La France musicale(以上パリで発行)およびRecord of the musical union、Etude、The musical world(以上ロンドンで発行)の調査からは様々な情報を得られた。例えば一九世紀に、よく知られているロギールのキロプラストのほかに、多種多様な指矯正器具が考案され、発売されていたなどの発見がそれである。
|