研究課題/領域番号 |
18520109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
山本 謙治 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30309372)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 玉虫厨子 / 透彫り金具 / モティーフ系統化 / 西安碑林 / 碑石 / 墓誌 / 文様 / 文様分析法 / 装飾文様 / 動植物融合モティーフ / 西安碑林博物館 / 碑誌 / 〓首 / 抽象化モティーフ文様 / 雲気文 / 西安 / 石碑 / 墓誌・墓誌蓋 / 国際情報交換 / 中国 |
研究概要 |
1)方法論の確立 玉虫厨子文様の研究史を検討して問題点を明らかにするなかで、従来の文様史研究の中心課題であったモティーフ研究の方法的不備を指摘し、文様分析における基礎概念と造形分析の方法論を明確にした。これまでの文様研究が単純な題材分類と系統分類であったのに対し、造形的なモティーフの系統化のために<同一題材の生成変化・複数題材間の相互関係・モティーフ喪失>の3種の系統化を目的とし、その系統化を可能にするために<装飾空間分割・配置構成・文様構成・文様構造>をコンピュータで造形分析するための方法を提示した。 2)玉虫厨子透彫り金具文様の文様構造分析と系統化 従来の研究で最も議論の対象となった玉虫厨子須弥座隅柱金具文様の文様構造分析をおこない、これが、1.?龍文系動物モティーフ単位文様と、2.植物系モティーフ単位文様の二つからなる複合文様であることを明らかにし、各単位文様の関連作例を検討し、従来の説とは異なる様式的位置づけを提示した。 3)西安碑林博物館碑石彫飾文様の造形分析とモティーフ系統化 西安碑林博物館の協力により、館蔵碑誌の調査をおこない約1万枚の画像データを収集した。このうち装飾文様のある展示碑石25石を対象に、方法論で提示したコンピュータによる<装飾空間分割・配置構成・文様構成・文様構造>の造形分析方法を適用し、1.?龍文系動物モティーフ、2.それが抽象化された抽象化モティーフ、3.抽象化モティーフが植物系モティーフと融合した過渡的植物系モティーフ、4.植物系モティーフ、の4種に系統化した。
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