研究課題/領域番号 |
18520138
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
勝又 浩 法政大学, 文学部, 教授 (90161083)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,890千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 近代文学 / 私小説 / 文化比較 / 翻訳 / 国際研究者交流 中国:韓国:台湾 / 中国:台湾:韓国 / 飜訳 |
研究概要 |
2年間の研究実施期間においては、主にワークショップと研究集会を開催することによって研究をすすめた。18年度には夏・冬にワークショップ、秋に研究集会と合計8回、19年度には夏にワークショップ、春・冬に研究集会と合計6回、あわせて14回の勉強会を開催した。これらの内容報告については、本研究課題ウェブサイト(http://www.i-novel-hosei.org/kaken.htm)にて公開している。西欧ではなくアジア文化との比較から日本の「私小説」を考えるという目的から出発した本研究は、研究実施期間において次の5つの研究を行った。1つめは、中国、韓国、台湾における「私小説」の認知状況のアンケート調査である。これらの結果からは認知を越えて、各地域での「私小説」に関する認識を得ることができた。2つめは、アンケート結果から示唆を得た各地域における、日本近代の「私小説」に影響を受けた作品、「私小説」に類似する現代の個人化傾向のある作品についての具体的検討である。3つめとして、これら各地域における「私小説」的作品の質的な差違が、歴史や文化的背景によるものであることを検討し確認した。4つめは、志賀直哉「城の崎にて」の中国語訳、韓国語訳との翻訳比較である。5つめは、海外の「私小説」研究書として、魏大海『私小説 20世紀日本文学的一个"神話"』(中国)、安英姫『日本の私小説』(韓国)の全訳の完成、E・ファウラー『告白のレトリック-20世紀初期の日本の私小説(米国)の「序論 私小説における現象と表象」の翻訳を行った。これらの成果は「研究成果報告書」に収めている。
|