研究課題/領域番号 |
18520159
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安西 眞 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90143320)
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研究分担者 |
葛西 康徳 大妻女子大学, 文学部, 教授 (80114437)
佐野 好則 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (50295458)
大芝 芳弘 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (70185247)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,460千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ヒッポクラテス / 中世写本 / 古典文献学 / フィロロギカ / プラトン / イサイオス / 本文校訂 |
研究概要 |
ヒッポクラテスの校訂注釈本については、所期の調査を(中世写本等)を終え、校訂本文と校訂注、(ap. cr.)と解題、翻訳、および語法注を基本的には含まない、校訂上の問題についての注を主とする注釈を備えた、成果報告書を平成20年3月に印刷し、関係各方面に配布した。これは、市販されうる注釈書に限りなく近いプロトタイプと言うことができる。期間内に原稿だけでも完成する予定であった英語版については、解題の部分を平成19年8月に、グラスゴーで開かれた国際シンポジウムで発表した。幸い、出席したヒッポクラテスの専門家には好評で、平成20年8月に合衆国テキサス(オースティン)で開かれる13回国際ヒッポクラテス学会で発表するように強く勧められ、応募、発表ということが決定した。予定よりやや遅れてはいるものの、英語版も着々と進行中である。期間途中から協力をしてくれた元京都大学教授クレイク氏が。英語については全面的な協力を約束してくれているのも心強い。この協力が得られる見通しとなったのも、この研究の大きな成果の一つである、と言える。この研究と一体であるところの、日本における文献学研究の進展をめざした、『フィロロギカ』、古典文献学研究会の活動も順調で、研究期間中に5回の研究集会が実施され、2巻の年刊研究誌が発行され、3巻目も現在印刷の段階にある。理想の査読付き研究雑誌を創出するという目標も、難しい局面を迎えつつあるとは、編集委員一同の共通した実感ではあるものの着実に進展しつつある。 研究分担者が将来代表者のいまなしつつあることに続くものを出す準備も着々と整いつつあると言えるであろう。『フィロロギカ』に投稿されてきた彼らの論文からそのことを確実にうかがうことができる。
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