研究課題/領域番号 |
18520278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
布袋 敏博 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (30367122)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,790千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 朝鮮近代文学 / 植民地 / 旧「満州」地域 / 北朝鮮 / 新聞 |
研究概要 |
2006年8月に、中国東北地方(延吉、長春、大連)に赴き、文学者たちの居住地および資料の調査を行ない、長春(旧・新京)では、安壽吉、廉想渉、玄卿駿らの居住地域を、大略推定することができた。また、解放後、旧満州地域から北朝鮮に移り住み、文学活動を行なうことになった文学者たちの、解放直後の北部朝鮮での足跡は長らく不明であったが、それらを大略確認することができた。そうした活動の一つである、1946年8月15日に、解放一週年を記念して一挙に出版された一群の紀念作品集のうち、詩集アンソロジー『巨流(八・一五解放一週年紀念)』(八・一五解放一週年紀念 中央準備委員会編・発行、1946年8月15日、ピョンヤン)を入手できたのも、今回の研究調査での大きな収穫の一つであったといえる。 さらに、植民地期、旧満州で、日本名で日本語作品を多く発表したとされながら、その作品を確認することの困難な、日本人名「今村栄治」の作品を、まとめて新発掘することができた。これらはいずれ、資料集として公刊する予定である。しかし、下記4の「研究成果」にも記したごとく、中国、ことに資料所蔵の一大中心地である大連において、日本人に資料を公開しないという状況が続いている。2009年度の科研費申請を見送った所以である。今後、これが解禁された後に、図書館の所蔵資料を調査する必要がある。以後の課題としたい。
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