研究課題/領域番号 |
18520309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
庄垣内 正弘 京都産業大学, 文化学部, 教授 (60025088)
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研究分担者 |
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (30249940)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,920千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ウイグル語文献 / ロシア所蔵 / 文献学的研究 / ウイグル語仏典 / 阿弥陀経 / アビダルマ論書 / 高僧伝 / 阿毘達磨倶舎論実義疏 / 阿毘達磨倶舎論 / 入阿毘達磨論 / サンクトペテルブルグ / ロシア所蔵文献 / 中国所蔵文献 / スヴェン・ヘディン / Abitaki / ウイグル漢字音 / 倶舎論実義疏 |
研究概要 |
ロシア科学アカデミー東洋文献研究所(前ロシア科学アカデミー東方学研究所サンクトペテルブルグ支所)には未解明のウイグル語文献が大量に保管されている。それら未解明ウイグル語文献の文献学的研究が本課題の目的であるが、目的遂行のためにロシア所蔵文献と関連するロシア所蔵品以外のウイグル語文献も扱った。2年間の研究内容は以下の3点に要約できる。 1.ロシア科学アカデミー東洋文献研究所蔵の数十葉の『阿弥陀経』の類書断片を集め、マインツやイスタンブールに保管されている同じ仏典に所属する断片と併せて研究した。この研究はベルリン・ブランデンブルグ科学アカデミーのP.Zieme教授との共同研究である。すでにラテン文字テキストと英訳・注釈を付けて出版段階に入っている。 2.報告者は1991年から1993年にかけて大英図書館所蔵のウイグル文『阿毘達磨倶舎論実義疏』のテキストと和訳を提出したが、その内容を全面的に書き換え、さらにロシア所蔵や中国所蔵のアビダルマ論書断片を併せて総合的に研究した。この研究成果は『ウイグル文アビダルマ論書の文献学的研究』と題して2008年3月に出版された。 3.東洋文献研究所のウイグル語文献断片中に『鍮伽論記』『縁起聖道経』『大方廣圓畳修多羅了義経』『金剛般若波羅蜜経』を同定し、テキストと和訳を作成した。また、未だにウイグル語訳への翻訳原典の同定できていない断片類のラテン文字転写テキストも多数作成した。今後時間をかけて同定作業を続行する予定である。
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