研究課題/領域番号 |
18520413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
保坂 敏子 日本大学, 総合科学研究所, 准教授 (00409137)
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研究分担者 |
森田 彰 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60210168)
成田 誠之助 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90063677)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 海外の日本語教育 / 非母語話者日本語教師 / 教育支援 / 協調的教育支援環境 / 非母語話者教師 / 非母国話者教師 / 教育支援環境 / リソース / 韓国:香港:南米 |
研究概要 |
本研究の目的は、以下の2つである。 1.海外で外国語としての日本語教育に携わる非母語話者日本語教師(NNT)が教育活動を実施する上で必要としている情報やリソース、支援を調査によって明らかにすること 2.それを基に、海外のNNTの教育活動を支援する環境をWeb上に構築すること 平成18年度は、アンケート調査・インタビュー調査・現地聞き取り調査を実施し、本研究の基盤となる専用サイトを開設した(http://www.jp-hiroba.com/)。平成19年度は、さらに調査を継続し、データをグラウンデッド・セオリー・アプローチなどを参考に分析した。その結果、NNTは(1)アニメやドラマなどの映像教材、(2)現地の状況に適応した教材、(3)教材に関する情報、(4)生の映像リソースに関する情報、(5)教材の使い方に関する情報、(6)自分の日本語能力、(7)授業をよりよくするためのコツに関する情報、(8)教師としての自己成長を促す契機となる情報、(9)教師としての専門性・能力、(10)学習環壌の不備、に問題を抱え、支援が必要なことが明らかになった。 この中から日本国内から母語話者教師(NT)が海外のNNTの教育現場を直接支援できるものに特化して検討し、以下のコンテンツを開発した。 (1)映像作品の教材としての情報を共有利用する「おすすめの映画・ドラマ・アニマ」サイト (2)発話の訂正フィードバックをするための「口頭発表学習支援」サイト (3)作文修正の参考にするための「外国人学生の作文と訂正例」サイト (4)NNTが授業実践における問題を気軽に質問できる「教えて」サイト 2年間の研究で、海外のNNTを日本国内から支援する環境の基盤をWeb上に構築できた。これらのサイトは、海外のNNTを一方的に支援するだけでなく、国内外のNNTとNTが互恵的、協調的に相互支援できるものとなっている。今後、これらを運用してNNTとNTの協調的教育支援環境にしていきたい。
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