研究課題/領域番号 |
18520426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
酒井 邦秀 電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (80092609)
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研究分担者 |
ハウザー エリック (HAUSER Eric / ERIC Hauser) 電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (30361827)
金子 克己 電気通信大学, 技術部, 技術専門職員 (90377036)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,830千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 多読 / 多聴 / シャドーイング / 多読的ライティング / 多読的リスニング / 英語 / input hypothesis / インターネット |
研究概要 |
本研究以前の研究課題「英語多読授業の開発と普及」から研究範囲を「多読多聴授業」へと発展させた。市販のリスニング教材、映画DVD、多読教材の朗読CDなどを使い、多読の段階によって、どんな音声教材が適しているかを授業を通して実例を集め、研究した。18年度の多読・多聴授業の開発により、研究の基盤はすでにできており、多読および多聴は「細部にこだわらない、わからない部分は無視する、自分に合わない本や音声素材は途中でやめる」という三原則に基づいて行われた。多読及び多聴三原則を授業で実施するために、多読素材は、英語国の幼稚園児向けの絵本からはじめ、1年間に数百冊から1000冊を越える量を読むものである。これにより従来の英文和訳に寄らずに英語を英語のまま読み進めることができることが判明している。また多聴授業も同様にきわめて平易なCD教材からはじめ、学生はひとりひとりが自分のレベルと好みに応じて数百のCDから毎時間一つのCDを選び、ひとりひとりのポータブルCDプレーヤーで多聴を行った。典型的な成果としては、研究代表者の多読・多聴クラスを半年間受講したある学生が、受講開始後6ヶ月でTOEICの点数が380点、7ヶ月後に490点、8ヶ月後に580点を獲得した例がある。この学生はほかにさしたる勉強をしておらず、前述の三原則に基づく多読・多聴の成果と考えることができるだろう。 また普及に関しては、多読・多聴は2005年3月の「教室で読む英語100万語」(神田みなみと共著、大修館書店)以来中学高校大学に広がりをみせており、研究代表者は日本各地に招かれて多読・多聴授業に関する講演、授業指導をしている。2007年度にはその回数が激増し、研究課題の成果を普及するに力があった。
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