現職教員研修のカリキュラムについて、各地の研修内容などを参考にしながら、松川(2001)で提案したものを再整理し、およそ30時間ほどのシラバスを作成した。 小学校英語に関する教員研修プログラムの実態調査及びニーズ調査の一環として、各務原市の事例を取り上げ、各種教員研修の調査及び全小学校教員を対象にした意識調査を行い、研修の成果に対する認識や今後のニーズについて分析を行った。その結果、それぞれの研修内容や受講者の分布、その成果に対する認識を把握することができた。全般的には、指導技術や教材開発に関する研修の効果を高く評価する傾向が見られる。今後のニーズとしては、英語運用能力に関する内容が高い。これらの結果については、日本児童英語教育学会や小学校英語教育学会で発表した(新谷、松川(2006))。 e-ラーニング・コンテンツを開発するために、知識提供型コンテンツと体験型実習コンテンツのプロトタイプの構成を考えた。内容としては、1)外国語指導技術(絵本の活用)2)外国語指導技術(歌とゲームの活用)、3)小学校英語教育の実際の3つである。1)については、講師が実際に絵本の読み聞かせや派生的なゲーム活動などを行っているワークショップ形式の研修を動画コンテンツをして収録した。2)については、歌の指導とゲームの実際についての実習風景を同じく動画コンテンツとして収録した。3)については、岐阜県下の先進小学校での授業風景を録画し、e-ラーニング・コンテンツの素材と.して収集した。
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