研究課題/領域番号 |
18520540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
赤嶺 守 国立大学法人 琉球大学, 法文学部, 教授 (20212417)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 600千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 清代 / 琉球 / 漂流 / 漂着 / 救済システム / 漂流・漂着 / 漂着船 / 漂着民 / 送還体制 / 档案 |
研究概要 |
本研究では、これまでの筆者の研究を統括する形で、琉球漂着民に対する清朝の救済システム構造の解明を行った。研究分析を進めるための基礎作業として、詳細なデータベースの作成を試みた。研究分析を対象とする項目は「航海理由」「漂着月日」「漂着地」「漂着船の種類」「出発地」「目的地」「装載貨物」「漂着民の救助形態」「漂着者数」「死亡者数」「死亡理由」「福州における撫恤品及び銀両」「中国側通事(土通事)の役割」「漂着者の身元確認」「破損船の修復」「船の売却(変売)」「搭載貨物の売却(変売)」「福州琉球館への護送方法・経緯」「沿岸各省における救済(賞賚)」「福州における下賜品(加賞)の賞給方法」「搭載貨物の免税措置」「漂着者の送還方法」「漂着者救済に関する行政文書の収発経路」の23 項目を設定した。本研究におけるデータベースの作成では、中国や台湾で新たに発掘された史料を駆使し、資料間の異同の校合を行い、正確かつ詳細なデータ情報を組み込む作業を行った。本研究はそうしたデータベースに基づいた統計的・体系的な分析研究が中心となっている。本研究を遂行することで、これまでの研究では解明されていなかった清代中国における琉球漂着民に対する救済システムの構造が見えてきた。本研究の研究成果は、単に琉球漂着民の救済システムの解明に留まることなく、最近注目されている環東シナ海の漂流・漂着の実態及び救済体制を解明する上での参考研究となるであろう。
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