研究課題/領域番号 |
18520614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
高橋 春成 奈良大学, 文学部, 教授 (70144798)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,880千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 480千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | イノシシ / 農業被害 / GPSテレメトリー / 耕作放棄地 / 放置竹林 / 環境適応 / 人と生き物の共存 / 人間環境システム / 行動特性 |
研究概要 |
年間50億円に達するイノシシ被害に対応するためには、イノシシの行動特性を分析する必要がある。本研究では、滋賀県比良山地山麓の農業被害多発地域を対象に、GPSテレメトリーによる行動特性の分析を行った。当地では、水田(キヌヒカリやコシヒカリなど)への被害が4月下旬の代掻き以降から9月下旬の収穫期にかけてみられる。GPSから得られたデータは、このような被害が、放置された竹林や耕作放棄地への竹林の侵入がイノシシの餌場を生み出し(モウソウチク、ハチク、マダケを合わせると、2月頃から8月頃にかけてタケノコが食料になる)、さらに耕作放棄地に侵入したクズ、ササ、ススキなどの藪地がイノシシの餌場、潜伏地、移動経路などになっていること、そして、そのために耕作地周辺にイノシシが居つくために生じていることを示した。 また、成獣オスの一個体は、イネの収穫期の前後から翌年の正月にかけ直線距離で50kmにおよぶ移動をみせ、GPSテレメトリーにより広域に移動するイノシシのデータも得られた。
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