研究課題/領域番号 |
18530007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
服部 高宏 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00218504)
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研究分担者 |
亀本 洋 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30183784)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,980千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 基礎法学 / ケア / 法的思考 / 決議論 / 法哲学 / 医療 / 法的教育 / ドイツ / 決疑論 / 利益衡量 / 法思考 / 法学教育 |
研究概要 |
本研究では、法実践・法律学において行われてきた法的安定性と具体的妥当性を調和させる試みに対し、法律学を超えた普遍的・学際的な視点から総合的な分析を加えることに目標を定めた。服部は、生命倫理学などの応用倫理学における最近の決議論への注目の動向をより精緻に調査し、また大学院学生に協力を願い異なるタイプの医療機関におけるケア思考の実践を比較調査を行う一方で、ドイツ語圏の法律学的方法論において決議論的思考がどのように扱われているかを検討するため、法治国家原理の展開や立法理論におけるその展開、とくに連邦制改革でゆれるドイツのそれにも研究の照準を合わせ、ドイツ語圏の法律学的方法論の動向に詳しい法哲学者の著作や、応用倫理学関係の研究機関の発行する文献などをも併せて分析して、それらの成果を共著の著書や論文等に著わした。他方、亀本は、日本における法律学方法論の展開を、とくに民法学、それも民法学者の広中俊雄教授の著作を素材にして深く研究するとともに、法学方法論にかかわるこれまでの自身の研究成果を単著『法的思考』にまとめた。またとくに利益衡量論に注目して研究を進めて研究会等で報告をする一方、主に日本の法学・法哲学教育論に関連した業績にかかる研究を結実させて学会報告を行うとともに、現代正義論に関する考察にまで射程を拡げその成果を活用した。最後に、両名が連絡を取り合いつつ進めた研究の成果をとりまとめ、報告書を作成した。
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