企業の組織的意思決定により生じる犯罪と個人の刑事責任

• 研究課題/領域番号: 18530049
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 刑事法学
• 研究機関: 岡山大学 (2007-2008); 鹿児島大学 (2006)
• 研究代表者: 神例 康博 岡山大学, 大学院・法務研究科, 教授 (40289335)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 2,160千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 360千円); 2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
• キーワード: 企業犯罪 / 法人犯罪 / 経済犯罪 / 企業の意思決定 / 法人処罰 / 両罰規定 / コンプラ / イアンス / 利益供与罪 / 独占禁止法 / 金融商品取引法 / 会社法 / 責任帰属 / 企業の意志決定

研究概要

企業の組織的意思決定に基づく犯罪について, 企業のトップを含め, 個人責任を問うことは理論上および実務上, 基本的に可能である.その際, 企業トップ等について正犯としての重い責任を問えないことが必ずしも犯罪実態の過小評価を意味するわけではなく, また, 個人の刑事責任を問えない場合があるとしても, そのこと自体が処罰の不当な間隙を意味するわけではない.いずれにせよ, 「企業の犯罪」とは, 仮象問題にすぎないのである.

研究成果

• [雑誌論文] 利益供与罪(会社法違反)の保護法益と法人処罰の可否 (2009)
  • 著者名/発表者名: 神例康博
  • 雑誌名: 岡山大学法学会雑誌(岡山大学法学会雑誌) 58巻3号 ページ: 1-31
  • NAID: 40016618106
• [雑誌論文] 『企業犯罪・不祥事の法政策刑事処罰から行政処分・社内処分へ』(成文堂, 2007 年) (2009)
  • 著者名/発表者名: 神例康博(書評・白石賢著)
  • 雑誌名: 都市政策研究(首都大学東京都市教養学部都市政策コース) 2009年3号 ページ: 239-242
• [雑誌論文] 経済活動の規制に関する刑事立法の動向 (2009)
  • 著者名/発表者名: 神例康博
  • 雑誌名: 犯罪と非行 160号 ページ: 89-101
• [雑誌論文] 利益供与罪(会社法違反)の保護法益と法人処罰の可否 (2009)
  • 著者名/発表者名: 神例康博
  • 雑誌名: 岡山大学法学会雑誌(岡山大学法学会) 58巻3号 ページ: 327-357
  • NAID: 40016618106
• [雑誌論文] 【書評】白石賢著『企業犯罪・不祥事の法政策一刑事処罰から行政処分・社内処分ヘー』 (2009)
  • 著者名/発表者名: 神例康博
  • 雑誌名: 都市政策研究(首都大学東京都市政策研究会) 2009年3号 ページ: 239-242
• [図書] 企業犯罪と刑事規制の国際動向 (2008)
  • 著者名/発表者名: 甲斐克則, 川崎友巳, 澁谷洋平, 今井猛嘉, 田中利彦, 神例康博, 田口守一, 吉中信人, 松澤伸, 樋口亮介, 土田和博, 日山恵美
  • 総ページ数: 471
  • 出版者: 信山社
• [図書] ビギナーズ刑事政策 (2008)
  • 著者名/発表者名: 守山正, 安部哲夫, 恒光徹, 太田達也, 渡邊泰洋, 朴元奎, 小林寿一, 神例康博
  • 総ページ数: 417
  • 出版者: 成文堂
• [図書] 企業活動と刑事規制の国際動向 (2008)
  • 著者名/発表者名: 甲斐克則
  • 総ページ数: 471
  • 出版者: 信山社
• [図書] ビギナーズ刑事政策 (2008)
  • 著者名/発表者名: 守山正
  • 総ページ数: 418
  • 出版者: 成文堂