成果主義人事制度の運用実態に関する事例的・計量的研究-人事データによる日米比較

• 研究課題/領域番号: 18530130
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 理論経済学
• 研究機関: 一橋大学
• 研究代表者: 都留 康 一橋大学, 経済研究所, 教授 (00155441)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 4,000千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 600千円); 2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
• キーワード: 成果主義 / 人事制度 / 人事データ / インセンティブ / ゲーミング / 生産性 / 自動車販売会社 / 人事制度改革 / インセンティブ強度 / 従業員個人の生産性

研究概要

日本と北米の自動車販売会社J・A社の人事データに基づき, 成果主義人事制度の運用実態と問題点を明らかにした. J社に関しては,生産性の全般的上昇やゲーミング(販売時点の操作)の発生などを確認した. A社に関しても, インセンティブ強度の高まりは, 販売台数の分布に対し正の効果をもつが, 同時に利益に対し負の効果をもつことが判明した. 要するに, 成果主義賃金には効果と同時に副作用があることを定量的に明らかにした.

研究成果

• [雑誌論文] Incentives and Gaming in a Nonlinear Compensation Scheme : Evidence from North American Auto Dealership Transaction Data (2009)
  • 著者名/発表者名: Hideo Owan, Tsuyoshi Tsuru and Katsuhito Uehara
  • 雑誌名: Discussion Paper Series A(一橋大学経済研究所) No.518 ページ: 1-39
• [雑誌論文] The Union Wage Premium, Voice, and Nonunion Workers' Attitudes : Before and After Japan's Lost Decade (2009)
  • 著者名/発表者名: Tsuyoshi Tsuru
  • 雑誌名: Discussion Paper Series A(一橋大学経済研究所) No.516 ページ: 1-41
• [雑誌論文] 非線形報酬制度のインセンティブ効果とエスニシティの影響-北米自動車販売会社の取引データに基づく実証分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 都留康, 大湾秀雄, 上原克仁
  • 雑誌名: 経済研究 60(1) ページ: 75-93
  • 査読あり
• [雑誌論文] 労働組合の賃金・発言効果と未組織労働者の組織化支持-<失われた10年>の前後比較 (2009)
  • 著者名/発表者名: 都留康,吉中孝, 榎広之, 徳田秀信
  • 雑誌名: 経済研究 60(2) ページ: 140-155
  • 査読あり
• [雑誌論文] 非線形報酬制度のインセンティブ効果とエスニシティの影響---北米自動車販売会社の取引データに基づく実証分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 都留康, 大湾秀雄, 上原克仁
  • 雑誌名: 経済研究 60(1) ページ: 75-93
  • 査読あり
• [雑誌論文] Transforming Incentives : Analysis of Personnel and Employee Output Data in a Large Japanese Auto Sales Firm (2008)
  • 著者名/発表者名: Tsuyoshi Tsuru
  • 雑誌名: Hitotsubashi Journal of Economics 40(2) ページ: 109-132
  • NAID: 110007629922
• [雑誌論文] Incentives, Gaming, and the Nonlinear Pay Scheme : Evidence from Personnel Data in a Large Japanese Auto Sales Firm (2008)
  • 著者名/発表者名: Tsuyoshi Tsuru
  • 雑誌名: Discussion Paper Series A(一橋大学経済研究所) No.510 ページ: 1-37
• [雑誌論文] Transforming Incentives : Analysis of Personnel and Employee Output Data in a Large Japanese Auto Sales Firm (2008)
  • 著者名/発表者名: Tsuyoshi Tsuru
  • 雑誌名: Hitotsubashi Journal of Economics 40 (2) ページ: 109-132
  • NAID: 110007629922
• [雑誌論文] 労働組合の経済効果と未組織労働者の組織化支持---<失われた10年>の前後比較 (2008)
  • 著者名/発表者名: 都留康
  • 雑誌名: 一橋大学経済研究所 Discussion Paper Series A No. 505 ページ: 1-29
• [雑誌論文] Transforming Incentives: Analysis of Personnel and Employee Output Data in Large Japanese Auto Sales Firm (2007)
  • 著者名/発表者名: Tsuyoshi Tsuru
  • 雑誌名: 一橋大学経済研究所 Discussion Paper Series A No.496 No.496 ページ: 1-45
  • NAID: 110007629922
• [雑誌論文] 自動車販売会社のインセンティブ・メカニズムとその改革-客観的成果指標を含む人事データによる実証分析 (2006)
  • 著者名/発表者名: 都留康
  • 雑誌名: 経済研究 57(4) ページ: 314-327
  • NAID: 120003802892
  • 査読あり
• [雑誌論文] 自動車販売会社のインセンティブ・メカニズムとその改革 (2006)
  • 著者名/発表者名: 都留 康
  • 雑誌名: 経済研究 57.4 ページ: 314-327
• [学会発表] インセンティブ改革の経済的帰結---日本の大手自動車販売会社の人事データに基づく実証分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 都留康
  • 学会等名: 日本経済学会
  • 発表場所: 日本経済学会2008年度春季大会
  • 年月日: 2008-06-01
• [学会発表] インセンティブ改革の経済的帰結-日本の大手自動車販売会社の人事データに基づく実証分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 都留康
  • 学会等名: 日本経済学会2008年度春季大会
  • 発表場所: 東北大学
  • 年月日: 2008-05-30
• [学会発表] 日本企業の人事改革-人事データに基づく分析と提言 (2007)
  • 著者名/発表者名: 都留 康
  • 学会等名: 労使関係委員会
  • 発表場所: 日本経済団体連合会
  • 年月日: 2007-08-02
• [学会発表] 成果主義的人事制度改革は社員個人の生産性を高めたか-人事データによる検証 (2007)
  • 著者名/発表者名: 都留 康
  • 学会等名: 人材開発専門部会
  • 発表場所: 経営研究所
  • 年月日: 2007-06-05
• [学会発表] Transforming Incentives : Analysis of Personnel and Employee Output Data in a Large Japanese Auto Sales Firm (2007)
  • 著者名/発表者名: Tsuyoshi Tsuru
  • 学会等名: 2007 Annual Meeting of the Society of Labor Economists
  • 発表場所: Palmer House Hilton, Chicago, IL
• [備考]
  • URL: http://www.ier.hit-u.ac.jp/Common/publication/DP/DP496.pdf