研究課題/領域番号 |
18530136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三野 和雄 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00116675)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,070千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 消費の外部性 / 世代重複経済 / 世代内外部性 / 世代間外部性 / 経済成長 / 習慣形成 / 均衡の決定性 / マクロ経済動学 / 消費の習慣形成 / 内生的成長 / 消費の外部効果 / 大勢順応主義 / 外生的習慣形成 / 均衡の効率性 / 均衡の不決定性 |
研究概要 |
本研究は、消費の外部性が存在する場合にマクロ経済の動態がどのような影響を受けるかを理論的に分析することを目的としている。マクロ経済学における消費の外部性とは、個別の消費者が自らの消費水準だけではなく、社会的な平均的消費の水準を考慮しつつ消費行動を決定することを意味している。このような消費者間の相互依存関係をマクロ動学分析に取り入れる試みは1990年代の初頭から盛んになってきたが、既存研究の大半は代表的家計モデルを用いている。代表的家計モデルにおいては、均衡において平均消費と個人の消費水準が一致するため、消費の外部性の導入の効果は一般に量的なものに限られ、モデルの動学的性質や定常状態の特長付けを大きく左右することはない。本研究では既存研究の大勢とは異なり、主として世代重複モデルにおける消費の外部性の効果を検討した。世代重複経済には異質な主体が存在するから、消費者間の外部効果は、同質の消費者のみが存在する代表的家計経済よりも複雑になる。特に、異なる世代間の外部効果(intergenerational externalities)は、モデルの動学的構造を大きく変える可能性があり、消費の外部性の有無が経済の動態を左右し得る。本研究では、いくつかの代替的な世代重複モデルを用いてこの推測の正しさを確認すると共に、消費の外部効果がマクロ経済の運動に対してもつ経済的な意味を様々な側面から分析した。
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