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環太平洋経済形成に関する歴史的研究-貿易投資構造の分析による-

研究課題

研究課題/領域番号 18530261
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済史
研究機関京都大学

研究代表者

堀 和生  京都大学, 経済学研究科, 教授 (60219201)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,810千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード東アジア / 環太平洋 / 経済発展 / 植民地 / 戦争 / 東アジア資本主義 / 連続と断絶 / 両大戦間期 / 大東亜共栄圏
研究概要

2年間かけて、環太平洋経済圏に属する国家・社会の貿易と投資に関する経済統計の収集とコンピュータ入力によって、19世紀から20世紀半ばまでの大データベースを構築した。この作業はいまだ途中の段階にあり、今後ともさらに多くの経済統計の収集整理をつづけ、データベースの充実を図っていく予定である。こうしてこの大データベース分析によって、つぎのような新知見を得ることができた。第一に、従来アジア経済圏として一括してとらえがちなアジア市場のありかたが、非常に多様であることであった。すくなくとも、インド、中国、東南アジア、日本の経済発展について共通する趨勢はみいだされない。第二に、アジア市場に於いて、日本経済は一貫して膨張しており、中国とインドは停滞ないし若干の成長と衰退という具合であった。重要なことは、日本の対アジア市場進出が、むしろ中国とインドのアジア市場からの退出を引き起こしている事実があったことである。第三に、日本は一方では一貫して非常に閉鎖的な帝国経済圏をつくって資本主義の発展を図りながら、他方では1920年代末からひろく世界市場に対して軽工業品を輸出するようになっていた。日本を中心とし、朝鮮、台湾、満州を含んだ領域にひろがった資本主義は、東アジア資本主義と規定するべきものである。第四に、この東アジア資本主義は非常に早くから米国と結びついていたが、第二次大戦以前には米国に工業製品を輸出することはできなかった。戦後日本帝国は解体し東アジア資本主義は国民経済に分解されたが、米国が巨大な工業製品市場として登場すると、日本、韓国、台湾は強い経済産業連関をもって対米輸出を急増させることによって、東アジア経済の発展をもたらした。このように、本研究で、従来知られていなかった両大戦間期における環太平洋経済の形成過程を明らかにすることができた。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 上海の経済発展と日本帝国-貿易構造の分析2007

    • 著者名/発表者名
      堀和生
    • 雑誌名

      東アジア経済研究 1

      ページ: 76-85

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 近代満洲経済と日本帝国-貿易構造の分析2007

    • 著者名/発表者名
      堀和生
    • 雑誌名

      経済論叢 180-1

      ページ: 97-118

    • NAID

      40016475210

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Modern Economic Development of Manchuria and Japanese Imperialism, Analysis of Foreign Trade2007

    • 著者名/発表者名
      Hori, Kazuo
    • 雑誌名

      Keizai-Ronso Vol.180, No.1

    • NAID

      40016475210

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 近代満州経済と白本帝国-貿易構造の分析2007

    • 著者名/発表者名
      堀和生
    • 雑誌名

      経済論叢 180-1

      ページ: 97-118

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] Modern Economic Development of Shanghai and Japanese Imperialism, Analysis of Foreign Trade2006

    • 著者名/発表者名
      Hori, Kazuo
    • 雑誌名

      East Asian Economic Review Vol.1

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] 近代アジアにおける国際経済関係-東アジア資本主義の形成2007

    • 著者名/発表者名
      堀和生
    • 学会等名
      社会経済史学会近畿部会
    • 発表場所
      大阪学院大学
    • 年月日
      2007-06-16
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] The international economy relation in modern Asia2007

    • 著者名/発表者名
      Hori, Kazuo
    • 学会等名
      Socio-Economic History Society Kinki Branch Conference
    • 年月日
      2007-06-16
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] 両大戦間期の世界市場とアジア経済2006

    • 著者名/発表者名
      堀和生
    • 学会等名
      社会経済史学会近畿部会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2006-04-15
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] The world market and Asia economy of the term between both World Wars2006

    • 著者名/発表者名
      Hori, Kazuo
    • 学会等名
      Socio-Economic History Society Kinki Branch Conference
    • 年月日
      2006-03-15
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [図書] 東アジア資本主義史論 第2巻2008

    • 著者名/発表者名
      堀和生
    • 総ページ数
      286
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [図書] Histrical Reseach of East Asian Capitalism2008

    • 著者名/発表者名
      Hori, Kazuo
    • 出版者
      Minerva publishing company, Kyoto
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [図書] 近代東アジア経済の史的構造2007

    • 著者名/発表者名
      堀 和生
    • 総ページ数
      398
    • 出版者
      日本評論社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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