研究課題/領域番号 |
18530298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
SPINKS W.A. 東京理科大学, 工学部, 教授 (10286198)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 在宅就労 / 労働安全衛生 / 自営業者 / テレワーク / 日本 / マルチアクター研究 / 在宅勤務 / 病欠 |
研究概要 |
1.在宅勤務 対 非在宅勤務在宅勤務のサンプルは、他者から健康への配慮を受けた経験を多くあげていた。特に口頭による精神的な支えについて多くの肯定的な具体例を示す傾向がみられた。しかし実際の健康状態(現在・過去)について顕著な傾向が認められなかった。在宅勤務者のほうが体調不良時に休めないと感じた経験が多い傾向があった。非在宅勤務者のサンプルでは共通した基準を認識している割合が低く、体調不良時に治療を受ける割合も休む割合も高かった。以上より、在宅勤務そのものは健康状態に大きな影響を及ぼしていないばかりか、むしろ在宅勤務者のほうが健康への配慮を得ていると考えられる。 2.自営業 対 雇用者環境における違いについて、雇用者サンプルは勤続年数が長いが、在宅勤務の頻度が低い。雇用者のほうが健康管理の環境が充実しており、自営業ほうが健康問題を抱えている者が多かった。雇用者は休んでいいとする判断基準として自営業よりも多くのものをあげたが、共通した基準の認識についてわからない者は多かった。自営業は共通した基準の認識がより低かった。行為の違いについて、雇用者のほうが休むような奨励を受ける割合が高かった。上記の結果を受け、雇用者のほうがより充実した健康管理サポートを享受しているものの、職場における病気の認知について疑問を抱いていることを示唆している。 以上、在宅勤務のグループは1)第3者による配慮を受けており、2)休む際に仕事以外の要因を考慮し、3)診断を求めることも休むことも少なく、4)共通した認識に関する自信がないことが明らかとなった。また、具体的な支援行為よりも精神的な支えが多い点を見ると、在宅勤務者にある程度の健康課題が存在することが示唆される。特に環境が比較的に乏しいグループは自宅が主の自営業であった。
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