研究課題/領域番号 |
18530322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
近藤 まり 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 准教授 (60412805)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,850千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | CSR(企業の社会的責任) / フィリピン / 経営戦略 / 国際研究者交流:フィリピン、フランス / 多国籍企業 / 開発 / 国際経営 / 平和 / 企業の社会的責任 / 国際研究者交流:フィリピン / グローバルガバナンス / ビジネス倫理 / 貢献 / CSR / 国際研究者交流 / 比較資本主義 / フィリピン:フランス:米国 / 知識人材 / 経済開発 |
研究概要 |
CSR推進はグローバルな動きであるが、途上国におけるCSRに関しては、国際的に賛否両論の意見が鋭く対立している。しかし途上国一カ国のCSRを詳細に研究し検証したものはほとんどない。CSRは途上国の発展に本当に役立つのか。その中で日系企業はどうCSRを行っていくのか。本研究は、フィリピン(比)に焦点を絞り、比国内で様々な企業によって行われているCSRについて、ミクロの事例研究にマクロの比較資本主義的考察を加え、最終的にはグローバルガバナンスの文脈をあわせて考察する研究である。 本研究から、米国資本主義の影響を強く受け、かつ超格差社会が何世紀にもわたって続いている比資本主義の中では、CSRがパトロンとしての文化的、また政治経済的安定装置としての意味を持つことが明確になった。また一国規模で見ると、CSRは社会の平和維持への貢献はあるが、比政府が期待するほど開発には役立っておらず、本来あるべき国家と国民の信頼関係を阻むことさえもある。また欧米多国籍企業に比べて、現地の知識人材をうまく活用できていない日系企業が多く、有効なCSRプログラムが作れない問題が明らかになった。そこで本研究は、ダイバーシティやコンフリクトマネジメントなど日本国内の経営課題にも拡大した。 比において、本研究では、紛争地域のケースも含めて、日・欧・米・比企業による計18件のCSRのケーススタディを行い、また知見を基盤として19年度終了時点で、日・欧・米・亜の学会での多数の口頭、及び日・欧米・比での出版発表(下記)を行った。また本研究の流れから、AmCham Foundationなど計5点の英文ケースと、計10社のケース(日・英)を集めたコースパックを作成し、教育への還元を行った。国際的学術ネットワークとしては、比のアジア経営大学院との関係を維持しつつ、EUのCSR関連会議等に参加しINSEADでvisitingscholarとしての理論整理、また日米比の学者等を迎えてセミナーの開催等、研究協力基盤を作った。
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