研究課題/領域番号 |
18530347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
谷 武幸 桃山学院大学, 経営学部, 教授 (00030718)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,370千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 非営利組織 / バランスト・スコアカード / 戦略マネジメント / 導入の促進要因 / アクションリサーチ / イノベーション・アクションリサーチ / 非営利組織の管理会計システム / 導入の阻害要因 / 社会の視点 / 組織成員のコミットメント |
研究概要 |
(1)経営効率の改善が社会的に求められている非営利組織ではあるが、戦略思考、マーケティング思考やPDCAサイクルの思考など経営学的思考が欠けがちである。バランスト・スコアカードがこのような思考を含むことから、本研究では、論理的に考えて、バランスト・スコアカードが非営利組織の戦略マネジメントのシステムとして有効なことを明らかにした。 (2)論理的に優れたシステムであっても、組織成員の抵抗にあって導入に失敗することが多い。そこで、アクションリサーチによる導入研究を2病院をリサーチサイトとして行い、バランスト・スコアカードの導入プロセスの関与観察により、導入の促進要因を6つ析出した。(1)トップの明確な経営戦略、(2)トップのサポート、(3)推進役、(4)ボトムアップアプローチ、(5)時間を掛けた設定、(6)チェック&アクションの責任者の設定がこれである。非営利組織全般については、(1)から(5)が導入の促進要因になるものと類推した。 (3)非営利組織においては、バランスト・スコアカードにおける4つの視点の内、「顧客の視点」を「社会の視点」に置き換えるほうが戦略マネジメント上有効であることを発見した。本研究は結果的にシステムの変革をもたらしたため、イノベーション・アクションリサーチになったといえる。 (4)本研究は、アクションリサーチであり、実際にバランスト・スコアカードを組織に導入したプロセスを関与観察しているので、研究成果は実践的でもある。
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