研究課題/領域番号 |
18530436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 眞理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90279638)
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研究分担者 |
保正 友子 立正大学, 社会福祉学部, 准教授 (80299859)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,070千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | キャリアアップ / ライフコース / 女性のキャリア / ソーシャルワーカー / ヒューマンサービス / 職業選択 / 専門職 / 専門教育 / 社会福祉関係 / キャリア発達 / 女性ソーシャルワーカー / ライフヒストリー |
研究概要 |
女性ソーシャルワーカーのライフヒストリーの聞き取り調査、アンケート調査を終了した。ライフヒストリーでは転職、異動、家庭生活などの個人的出来事とキャリアコースを、時代背景、両親と家庭環境、受けた教育など共通点ど差異に注目して分析した。福祉分野を選択する動機は「家族や友人に障害者がいた」とか、「人を助ける、人のため役立つ仕事」「福祉への憧れ」が多かった。また、世話好きなどの親の生き方や価値観が大きく職業選択に影響している。 ソーシャルワーカーを目指す要因は「社会福祉士」という難易度の高い国家資格への取得意欲と、相談援助がケアより制度や社会資源を駆使して生活援するという専門的仕事であることが大きい。ソーシャルワークとは、福祉の分野でのキャリア発展に適した仕事内容と言える。現場経験と家庭生活など人生経験が生かせる仕重だからこそ、専門職として自己実現を求める女性のアイデンテイテイにもつながり、女性のキャリア発展に適した分野である。これは30代以降のずべての世代のサンプルに共通し、取得後も自己研鑽に努めている。 福祉現場は職住接近が多く、育児休業への理解も進んでいるので職業継続が可能である。むしろ家庭生活は仕事のストレスやバランスをとる助けになり、ソーシャルワーカーの仕事は他の仕事よりも充実感と自己成長につながると実感している。育児や介護への充分な支援が得られるなら、ソーシャルワーカーは女性の能力を最大限にいかせる仕事である。今回の研究成果である多様な事例によるキャリア発展の形とアンケート結果は、具体的な後続のキャリア支援として多いに役立つ。
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