研究課題/領域番号 |
18530554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 産業能率短期大学 |
研究代表者 |
鈴木 美香 自由が丘産能短期大学, 能率科, 准教授 (70259034)
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研究分担者 |
鈴木 晶夫 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80162999)
宮岡 等 北里大学, 医学部, 教授 (40209862)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | コミュニケーション訓練 / P-Fスタディ型ワークシート / ピア・コメント / フィードバック / 形態素分析 / 頻出語 / 安心 / 納得 / 心理面接過程 / 会話分析 / 質的アプローチ / 行動の分析 / 臨床教育プログラム |
研究概要 |
パターナリズム的に診療方針の選択が行なわれてきた医療場面にも、最近では「医療サービス」や「商品としての診療」などの用語が違和感なく頻用されるようになり、医療の基本的な評価基準も大きな変化に直面するに至っている。医療スタッフには高度な医療技術を発展・普及する努力が求められる一方で、医療の基礎知識の少ない一般の患者も自らが受けるサービスの内容を理解し、質に応じて意思的に選択できるだけの説明をも提供する義務が課せられるようになっている。このため高度な医療技術とヒューマン、インタフェイスを両立して整備する必要性も急務となっている。この背景を受けて、医療窓口サービス場面には人間的対応の質評価が求められ、医療機関の機能評価における基本要件として項目が加えられるようになった。18年度までの研究では「臨床場面での初回面接」の過程で起こるサービス提供者側の「自己の身体感覚と感情の喚起」について、実験模擬面接を実施し検討した。19年度は、さらに遡って、クライエントとの初回の出会い場面の対応のあり方について検討した。具体的な場面を臨床心理的な面接場面から、今回は間口を拡大して医療機関受付におけるスタッフの対応に焦点を当てた。医療接遇研修の中でどのような導入教育が可能であるか、実際に学生がワークシートに回答した事例を検討している。学生同士で行なったピア・コメントの頻出語には、「安心」「納得」などが含まれ、医療場面での接遇における感性評価の根幹が示唆される結果となった。
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