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顔の記憶における言語隠蔽効果:生起条件と生起メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18530569
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験心理学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

伊東 裕司  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (70151545)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード非言語的記憶 / 顔の記憶 / 言語記述 / 全体処理 / 部分処理 / 再認記憶 / 妨害効果 / 促進効果 / 言語隠蔽効果 / 合成顔 / Navon図形
研究概要

目撃者が,容疑者を含む複数の人物の顔を見て,目撃した犯人がいるか,いるとしたらどの人物かを判断するような揚合に,事前にその顔を思い出し言語記述することは,判断の正確さにどのように影響するだろうか。言語記述が顔の再認を妨害すること(言語隠蔽効果)を報告する研究がある一方,促進することを報告する研究,効果がないことを報告する研究もある。本研究では,顔の再認記憶に言語記述が及ぼす効果について,妨害,促進効果の生起条件,生起メカニズムを明らかにすることを目的とする。再認時に記憶の全体的,非分析的な側面が優位であれば妨害効果,部分的,分析的な側面が優位であれば促進効果が生じる,保持期間が長くなるなど記憶が衰えると部分的,分析的な側面が優位になるとするBEASモデル(Itoh,2005)の仮定を軸に3つの研究が行われた。
第1の研究では,保持期間が長くなると顔の記憶の部分的,分析的な側面が優位になることが,コンピュータで合成した顔刺激を用いた再認実験から明らかになった。またこの優位性は,課題状況によって引き起こされる構えが原因である可能性が示唆された。前半部分はBEASモデルを支持し,後半部分は支持しないが,更なるデータの収集が必要であると思われる。第2の研究では,言語記述を要求されない場合でも自発的な言語記述が顔の記憶を妨害する可能性が示された。この現象に実際に言語がかかわっているかどうかについての検討を現在計画中である。第3の研究では,顔以外の記憶材料(雲,指紋)を用いて,符号化時に全体的,非分析的な側面と部分的,分析的な側面のいずれかに対する処理を,Navon図形を用いた課題によって促し,言語記述の効果を検討することで,モデルの仮定を検討した。モデルの仮定を支持するデータが得られたが,データ数が十分とはいえず,さらにデータを収集し,より確かな結論を得るべく,継続の研究を行っている。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] The role of featural and holistic information in face recognition:the influence of retention interval2007

    • 著者名/発表者名
      Hine, Kyoko & Itoh, Yuji
    • 学会等名
      Society for Applied Research in Memory and Cognition
    • 発表場所
      Bates College,Lewiston,Maine
    • 年月日
      2007-07-28
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] The role of featural and holistic information in face recognition : the influence of retention interval2007

    • 著者名/発表者名
      Hine, Kyoko & Itoh, Yuji
    • 学会等名
      Paper presented at the 7th conference of the Society for Applied Research in Memory and Cognition
    • 発表場所
      Bates College, Lewiston, Maine
    • 年月日
      2007-07-28
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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