研究課題
基盤研究(C)
文部科学省は21世紀型の学力を、基礎・基本を土台にしながら、探求型の問題解決能力や表現力、コミュニケーション能力等を包括した概念として提起している。この21世紀型学力は国際学力調査のPISAでも指摘されているものである。本研究では、(1)福井県における「学力向上」指定校の一つである福井市中藤小学校の事例、(2)指定校ではないが、PISA型学力の育成を目指している福井大学教育地域科学部附属中学校の事例、及び(3)大学生の21世紀型学力育成の授業実践の事例、の3つを取り上げた。21世紀型学力の育成は小・中学校だけではなく、大学にとっても大変重要な課題となっている。研究の成果として、(1)では公立小学校における児童たちの生活実態を踏まえた粘り強く丁寧な指導が不可欠であり、基礎・基本の習得と応用的・探求的な学力は相互に補い合う関係にあること。(2)では附属中学校という、公立学校とは異なる環境の中で生徒たちは主体的・探求的な学びを展開しているが、その基礎には基礎的・基本的な学力が土台となっていること、(3)では教師をめざす学生が教育実習を行った後の省察の授業の中で、授業づくりにおいて、教科の基礎的な知識を踏まえた探求型の授業をいかに展開できるか、教師主導の授業ではなく児童・生徒主体の授業をいかに創造できるかという課題として検討した。以上のように、21世紀型学力の創造が今後の学びの展望を切り開くものであると考えられる。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 1件)
日本教育学会『教育学研究』 第74巻第2号
ページ: 2-13
110009560940
福井大学教育地域科学部附属教育実践総合センター紀要『福井大学教育実践研究』 第32号(仮称)
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The Japanese Journal of Educational Research Vol.74, No.2
The Journal of Fukui Educational Research No.32
福井大学教育地域科学部附属教育実践総合センター紀要『福井大学教育実践研究』 第31号
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40015726828
The Journal of Fukui Educational Research No.31
福井大学教育地域科学部紀要 第IV部 教育科学 第62号
ページ: 11-20
110007197266