研究概要 |
1.初任者研修(拠点校方式)実施上の重要な視点(研修内容面・制度運用面) 県事別分析を通して初任者へ指導する際の留意点として ア.初任者の長所等を早い時期に把握し,各初任者に通した指導を計画的に行う点.イ.一方的に教示するのではなく,指導上の望ましい方向等について具体的に示す支援的リーダーシップ.ウ.教科学に限らず,初任者のさまざまな悩みや相談等,初任者本人の力で解決しがたい課題については,指導教員や同僚教員,学年主任,管理職等に気軽に相談するよう助言する点.オ.(拠点校)指導教員と初任者との良好なコミュニケーション・チャンネル.カ.初任者の個々の力量や経験に応じた内容,校内研修内容と校外研修内容の有機的連携.キ.初任者や指導教員の勤務負担の軽減措置.ク.初任者の要望や個性等に応じて,校外出研修プログラムの実施を弾力的に行うこと(2年間を検討).ケ.アメリカの教員免許制も参考になる.更新制と研修の対応。 2.初任者としての指導上の課題意識克服策:「授業」「学級経営」「保護者・地域との連携統率的な校務処理」「教師としての在り方」の各側面の課題を克服するため,教育活動の様々な場面で具体的対処の方法を自問させながら指導したり,初任者の進歩した点,努力した点を提示し,自信をもたせるなど,メンタルな面での配慮も重厚,特に教職の理想と現実のギャップをどう克服するかも看過し得ない視点。
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