研究課題/領域番号 |
18530616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
折田 悦郎 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (10177305)
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研究分担者 |
新谷 恭明 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (10154402)
有馬 學 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80108612)
藤岡 健太郎 九州大学, 大学院人文科学研究院, 助手 (00423575)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,270千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 日本史 / 学徒出陣 / 九州帝国大学 / 九州大学 / 大学史 / 高等教育 / 教育史 / アーカイヴス |
研究概要 |
いわゆる学徒出陣・動員に関しては、それが国策であったことから、最初は制度史・政策史研究として始まった。しかし、近年では個別の大学の事例に拠った研究もなされるようになってきた。しかし、多くの大学の場合、基本資料の整備・作成は未だ不十分なところも少なくない。本研究の目的は、このような状況を踏まえて、(1)九州大学内外における資料調査と、(2)研究にあったが、このうち(1)については、初年度に基本資料となる応召者の名前や人数等の確認作業を行った。その結果、多くの学徒の確認をすることができた。次に次年度は、前年度の成果に基づき、より細かな調査を行うことにした。先ず、資料の収集では、九大出身の「学徒出陣」経験者の聞き取り調査を行った。生々しい「証言」はそのもの自体が貴重な資料であり、本年度刊行の『成果報告書』に収録している。また、『同書』には、「九州帝国大学新聞」の学徒出陣・学徒動員関係記事と、「西日本新聞」の関係記事も収録した。次に(2)の研究活動では、初年度に藤岡健太郎「学徒勤労動員除外と科学研究動員-九州帝国大学の事例を中心に-」(A論文)を、次年度には折田悦郎「九州帝国大学における学徒出陣について」(『成果報告書』所収。以下同)、藤岡健太郎「学校報国隊の編成と活動-政策決定過程と九州帝国大学の事例に関する研究-」(B論文)、佐喜本愛「帝国大学における軍事教練-九州帝国大学を事例として-」を発表した。折田論文は収集データをもとにした表やグラフも使用して「学徒出陣」について論じたもの、藤岡A・B論文はともに従来不十分であった科学研究動員と学校報国隊について、実証的な考察を加えたものである。また、佐喜本論文は、学徒出陣の前史として学生と軍事を結び付けていた教練に着目し、九州帝大での軍事教練について明らかにした。これらの論文は、従来殆ど指摘されてこなかった論点に焦点を当てた専論である。
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