研究課題/領域番号 |
18530766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
松村 暢隆 関西大学, 文学部, 教授 (70157353)
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研究分担者 |
隅田 学 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (50315347)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,110千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 特別支援教育 / 学習困難 / 才能 / 理科教育 |
研究概要 |
通常学級で学習困難を示しながらも理科で才能を併せもつ「二重に特別な」(2Eの)児童の特別な学習ニーズを識別して、理科の学習を個性化する方策を探ることを目標とした。そのために初年度は、通常学級における学習困難な児童について、教師によるその才能の認識を調べるために、独自のチェックリストを開発した。そして、公立小学校8校で、3〜6学年の1組ごとに、「学習につまずく」児童(LD等発達障害と認定されない者を含む)を約2名選んで、同数の普通の児童も併せて、「学習全般で優れた行動のチェックリスト」を学級担任に、「理科で優れた行動のチェックリスト」を理科担当教師に評定してもらった。得られた結果から、チェックリストの項目をより妥当なものに吟味して、質問紙を洗練できた。また学級担任と理科担当教師が児童の学習全般と理科の行動を照合することによって、2E児の隠れた得意な学習領域・方法を認識できることが分かった。二年目は、前年度の調査で対象者として抽出された「学習につまずく」児童のうち、「理科才能行動チェックリスト」で才能を示した(2Eの)児童を追跡調査した。4・5年生の2E男児各1名を含む学級で、理科担当教師が行った各々一単元の授業を記録観察した。まず当該単元の観点別評価基準表(ルーブリック)を開発して、対象児等について教師が単元進行中に評価を行った。また「支援のポイント」を教師に提示して、授業に工夫を加えた。さらに評価シートによって、児童に自己評価および他者評価させた。これらの試行的授業実践を通じて、2E児の創造的活動や動機づけの高まりを明示できた。一人の2E児が含まれる授業全体の記録と当該児の学習行動の分析によって、理科の授業の具体的な単元で、2E児の指導モデルの先駆例が提示された。
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